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【やめとけ?オワコン?】日本の半導体業界の現状とは|将来性や平均年収も解説

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「半導体業界は不安定と聞くから、挑戦しづらい…」
「日本の半導体業界は、世界に負けているから将来性がなさそう…」
「半導体不足が就活に悪い影響を与えてそう…」

30年以上前、日本は「半導体大国」と言われていましたが、現在は世界シェアをアメリカに奪われてしまいました。そのため、将来性がないと考えている方が非常に多いです。

しかし、実際は世界シェア100%をとっている企業が複数あったり、製造装置で売上高世界3位を誇っている企業があったりと、世界トップレベルの日本の半導体メーカーは多いです。

さらに、スマホや自動車、家電製品などあらゆるものに使われている半導体の需要がなくなることは考えにくいため、非常に安定している業界とも言えます。

そこで、この記事では以下の内容について解説します。

10分ほどで読めますので、半導体業界に興味がある方はぜひご一読を!

半導体業界とは?仕組みを解説

半導体業界とは?仕組みを解説

半導体業界とは、冷蔵庫やテレビ、ゲーム機に使われている半導体(電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質)の設計や販売を行う、半導体関連会社のことです。

半導体業界は、以下の3つの業種に大別されます。

業種特徴企業例
半導体メーカー半導体を製造するキオクシアルネサスエレクトロニクス
半導体製造装置メーカー半導体の製造に必要な装置を製造するレーザーテック東京エレクトロン
半導体商社半導体メーカーから半導体を仕入れ、顧客に販売するトーメンデバイス加賀電子

いずれの業種においても、半導体が使用される製品が売れないと成り立たないため、景気や製品の市場状況に左右されやすいです。

また、半導体は家電製品やテレビ、ゲーム機など、身の回りのあらゆるものに使われているため、あらゆる産業の根幹を担っている重要な業界と言えます。

半導体業界の仕事内容

半導体業界の仕事内容

半導体業界の仕事内容は、以下の4つに大別されます。

  • 研究開発・設計
  • 検証・評価
  • 営業
  • 資材調達

それぞれ解説します。

研究開発・設計

半導体業界の研究開発・設計職は、半導体や半導体製造装置の開発・設計を行う仕事で、半導体メーカーと半導体製造装置メーカーに存在する職種です。

半導体業界は日々トレンドが変わる、と言われるほど変化が激しい業界のため、どの企業も新技術やトレンドに常にアンテナを張っています。

そのため、研究開発・設計職では、最先端技術を用いて新たな半導体製品の開発に関われるため、技術職に興味がある人にとっては非常に魅力的でしょう。

また、研究開発・設計職は技術系総合職としての採用が一般的です。理系の学部卒や院卒の人のみが応募できる職種のため、興味がある方はぜひ挑戦してみましょう。

検証・評価

半導体業界の検証・評価職は、製造された半導体や半導体製造装置の不具合のチェックをする仕事で、半導体メーカーと半導体製造装置メーカーに存在する職種です。

例えば、半導体製造装置に不具合が見つかった場合、製造工程の見直しや不具合発生時の対策考案など、品質向上のためのフロー策定を行います。

しかし、半導体製品の不良率(不良品と正常品との割合を示す数字)は、100万個の製品の中から1つの不良品しか許されない程度の確率のため、なぜ不具合が出たのかを探り当てるのは至難の業です。

その分仕事のやりがいは大きく、半導体の幅広い知識を応用できるため、学生時代に電子や化学の勉強をしていたい人は、ぜひ挑戦してみましょう。

営業

半導体の営業職は、以下のように業種によって営業相手が異なります。

  • 「半導体メーカー」は「半導体商社」に営業する
  • 「半導体製造装置メーカー」は「半導体メーカー」に営業する
  • 「半導体商社」は「電子機器・産業機械メーカー」に営業する

いずれの営業も一般的な営業と異なる点は、製造装置や半導体に関する高度な技術的知識が求められることです。

なぜなら、半導体製造装置は機能が複雑で特殊なガスや薬品を扱うため、装置や半導体を説明する営業職にもエンジニアと同等の知識が必要だからです。

また、近年は中国や東南アジアなど海外での営業も盛んになっているため、海外に営業先があればグローバルに働くこともできるでしょう。

資材調達

半導体業界の資材調達職は、半導体の材料や装置を調達する仕事で、半導体メーカーのみに存在する職種です。

具体的には、半導体の製造に必要な「高品質なケイ素」を低価格で仕入れるために、外部の企業に提案をします。

基本的には、1人当たり5社程度の担当企業が割り当てられますが、調達先は海外の企業も多く存在します。そのため、営業職のようにグローバルに活躍できるでしょう。

さらに、数十億という年間予算を任されることが多く、裁量が非常に大きい仕事もできます。世界を相手にした規模が大きい仕事に興味がある方は、ぜひ挑戦してみましょう。

半導体業界に必要な資格

半導体業界に必要な資格

半導体業界で働く上で、必須の資格はありません。しかし、保有していると仕事に役立つ資格がいくつかあるため、国家資格と民間資格に分けて紹介します。

【国家資格】

資格名資格内容
半導体製品製造技能士半導体を扱う際の全般的な技能を持つことを証明する資格
情報処理技術者試験コンピュータ科学やハードウェアの基本的知識・技能を持つことを証明する資格
機械保全技能検定工場設備の修理やメンテナンス業務ができることを証明する資格

上記の中でも、「半導体製品製造技能士」は研究開発・設計職はもちろんですが、営業職でも顧客からの信頼感に繋げることができます。

【民間資格】

資格名資格内容
半導体技術者検定半導体の製造側と利用者側に関する知識を証明する資格
ディジタル技術検定半導体の製造に必要なプログラミングや制御システムの知識を証明する資格
CAD利用技術者試験設計エンジニアとしての技術を証明する資格

上記の中でも、「半導体技術者検定」は半導体業界に就職したい学生の方に、おすすめの資格です。3級〜1級のうち3級は学生も受験が可能で、学生だと受験料が安くなります。興味がある方は挑戦してみましょう。

半導体業界が向いている人の特徴

半導体業界が向いている人の特徴

半導体業界が向いている人の特徴は、以下の3つです。

  • たくさん働いてたくさん稼ぎたい
  • グローバルに活躍したい
  • 最先端の研究・開発に興味がある

半導体業界は業務量が多く、特に研究開発・設計職は残業や休日出勤が多いです。その分年収は非常に高いため、若いうちからたくさん働いてたくさん稼ぎたい人に向いています。

また、営業職や資材調達職は、海外駐在もあり得ます。駐在先はアメリカや韓国、中国、台湾が多く、グローバルに働きたい人はやりがいを感じられるでしょう。

さらに、日本の半導体業界の中でも、半導体製造装置メーカーは世界トップレベルの技術力を誇ります。例えば、東京エレクトロンは製造装置の売上高が世界3位です。そのため、最先端の研究・開発に興味がある人が向いています。

半導体業界の魅力や就職するメリット

半導体業界の魅力や就職するメリット

半導体業界の魅力や就職するメリットは以下の3つです。

  • 平均年収が高い
  • 安定した業界である
  • 最先端の研究・開発に関わることができる

日本の半導体業界は平均年収が高いです。例えば、東京エレクトロンは平均年収が1285万円、レーザーテックは平均年収が1448万円とかなり高水準です。若いうちから稼げる点はメリットでしょう。

また、半導体はスマホや家電製品、自動車など生活のあらゆる場面で使われている電子部品のため、需要がなくなることは考えにくいです。長期的に見れば非常に安定した業界と言えるでしょう。

さらに、日本の半導体業界の中でも、半導体製造装置メーカーは世界トップレベルの技術力を誇ります。例えば、レーザーテックの検査装置は、世界シェアが100%です。他社がマネできない製品を製造しているため、最先端の開発に関われることはメリットと言えます。

参考:東京エレクトロン|有価証券報告書
参考:レーザーテック|有価証券報告書

半導体業界の大変さや就職するデメリット

半導体業界の大変さや就職するデメリット

半導体業界の大変さや就職するデメリットは以下の3つです。

  • 残業や休日出勤が多い
  • 半導体の需要が下がると、ボーナスも下がる
  • 覚えることが多い

半導体業界はどの職種でも業務量が多く、特に研究開発・設計職は残業や休日出勤も目立ちます。事務系の職種を選べば、プライベート優先の働き方も出来ますが、基本的には業務量は多いでしょう。

また、半導体業界は半導体が使用される製品が売れないと成り立たないため、景気や製品の市場状況に左右されやすいです。製品の売れ行きが下がると、当然ボーナスも下がってしまいます。

さらに、半導体業界の機械は複雑で、特殊なガスや薬品を扱うため覚えることが多く、入社してから数ヶ月は苦労するでしょう。

どの業界でも必ずデメリットは存在します。他の業界と比較した上で、自分が許容できる内容かどうかを必ず確認しましょう。

半導体業界の有名企業を4社紹介

半導体業界の有名企業を4社紹介

半導体業界の有名企業は、以下の4社です。

  • キオクシア
  • ルネサスエレクトロニクス
  • レーザーテック
  • 東京エレクトロン

それぞれ解説します。

キオクシア

キオクシアは日本で圧倒的No.1の売上を誇る半導体メーカーです。2019年の世界半導体業界売上ランキングでは、第9位で日本企業で唯一TOP10入りしています。

2022年3月期の売上は1兆5265億円で、売上は過去最高を更新しました。

キオクシアの主力製品はNAND型フラッシュメモリ(スマホなどに使われる大容量のデータ保存を可能にする記憶用デバイス)で、出荷数は世界第2位を誇ります。さらに、協業するWestern Digitalグループを合わせると、世界の約35%ものシェアを有しています

このように、キオクシアは世界最先端のテクノロジーを有している一流の半導体メーカーです。現在は10の国と地域で事業展開しているため、最先端の技術に触れながら、グローバルに働きたい方は、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:キオクシア|数字で見るキオクシア
参考:経済産業省|半導体戦略(概略)

ルネサスエレクトロニクス

ルネサスエレクトロニクスは、日立製作所と三菱電機、NECの半導体部門が統合してできた半導体メーカーです。

ルネサスエレクトロニクスの主力製品は、自動車向けのマイクロコンピュータ(家電や自動車に使用される超小型コンピュータ)で、世界1位のシェアを誇っています。

近年、ルネサスエレクトロニクスが注力しているのが、「自動車の自動運転」の実現に向けた事業です。消費電力や安全性、セキュリティを同時に実現するためのコンピュータの設計を進めています。

半導体業界の中でも、特に自動運転技術・自動車向け事業に関わりたい方にはおすすめの企業のため、興味がある方はぜひ挑戦してみましょう。

参考:ルネサス エレクトロニクス|事業構成

レーザーテック

レーザーテックは、検証・評価職が使うための検査装置の製造を事業の柱としている、半導体製造装置メーカーです。

特に、半導体デバイスを製造するための「マスク」や「マスクブランクス」というガラス基板の検査装置のそれぞれ世界シェア100%を誇っています。

これらの分野は、大手が手掛けにくいニッチ分野の研究開発だったため、2020年から2021年の1年間でレーザーテックの株価は2倍に急成長しました。そのため、近年投資家からも注目されている企業です。

また、レーザーテックは従業員600人台の小規模な半導体製造装置メーカーで、非常に少数精鋭の企業です。平均年収は1448万円とかなり高水準ですが、その分高度な専門性やスキルが求められるでしょう。

このように、世界トップシェアを誇る少数精鋭の企業で、自分の専門性や技術力を磨きたい人は、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:レーザーテック|従業員数
参考:レーザーテック|1株当たり当期純利益
参考:レーザーテック|有価証券報告書

東京エレクトロン

東京エレクトロンは、国内トップの半導体製造装置メーカーで、2021年の製造装置の売上高は世界3位を誇ります。

また東京エレクトロンは、半導体の基板に電子回路を形成する工程の全てで製造装置を作っている、世界で唯一の会社です。

社長兼CEOの河合氏によると、これまで世界中に業界最大の約7万台の製造装置を出荷しており、この世の中にある半導体で東京エレクトロンの装置を通っていない半導体はまずないとのことです。

さらに、世界中で使われている製造装置から得られたデータを用いて、パーツ劣化の予知保全や改造による生産性向上などのコンサルティングを行う、フィールドソリューション事業を拡大しています。

幅広い製品で世界トップシェアを持つ、東京エレクトロンだからこそできる分析による事業のため、大きな強みの1つです。

このように、世界トップレベルの半導体製造装置メーカーで働いてみたい人は、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:東京エレクトロン|Corporate Update
参考:エコノミストOnline|河合利樹 東京エレクトロン社長兼CEO

半導体業界の志望動機の書き方

半導体業界の志望動機の書き方

半導体業界の志望動機を書く際には、以下の2点を明確にしましょう。

  • なぜ半導体業界なのか?
  • なぜその企業なのか?

まず初めに半導体業界を志望する理由を伝えましょう。その際に、最先端の開発・研究技術に関われるという特徴や、半導体不足などのトレンドを押さえておけば、企業側はプラスに見てくれます。

次に、半導体関連会社が数多くある中で、その企業を志望する理由を伝えましょう。各企業は強みとしている事業内容が明確に異なります。自分が学生時代に勉強した内容に近い事業に注力している企業を調べるようにしましょう。

半導体業界の自己PRの書き方

半導体業界の自己PRの書き方

半導体業界の自己PRを書く際には、以下の2点を抑えることが重要です。

  • どのように企業に貢献できるか?
  • 求められる能力を発揮した経験

自分がどのように企業に貢献できるかを書く際には、企業の求める人物像と自分が近いことをアピールしましょう。企業理念を確認し、どのような人材を求めているか必ず確認する必要があります。

また、半導体業界から求められる能力を発揮したエピソードを伝えましょう。職種ごとに求められる能力は以下の通りです。

職種求められる能力
研究開発・設計半導体に関する専門知識トレンドへの敏感さ学習意欲
検証・評価半導体に関する専門知識細かい点にも配慮する力継続力
営業半導体に関する専門知識語学力ストレス耐性
資材調達半導体に関する専門知識語学力マネジメント力

基本的には、どの職種でも半導体や製造装置に関する専門知識が必要になります。学生時代に行った研究内容と事業内容が近い方は、積極的にアピールしましょう。

半導体業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

半導体業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

半導体業界の年収と給料を以下の表に職種別でまとめたので、参考にしてください。

職種名年収月収(ボーナス含む)
研究開発・設計500万円~1000万円42万円~83万円
検証・評価400万円~900万円33万円~75万円
営業500万円~900万円42万円~75万円
資材調達400万円~800万円33万円~67万円

半導体業界の年収はかなり高水準です。若いうちからたくさん働いてたくさん稼ぎたい、という方はぜひ挑戦しましょう。

半導体業界はやめとけ?今後の動向や将来性は?

半導体業界の動向や今後の将来性は?

「半導体業界やめとけ」と言われることもありますが、実際にはどうなのか調査しました。近年の半導体業界で注目されている動向は、以下の3つです。

  • 半導体関連製品の販売金額・数量が大幅増加
  • 世界中での半導体不足
  • 日本企業の衰退?

それぞれ解説します。

半導体関連製品の販売金額・数量が大幅増加

半導体業界では、2020年から2021年にかけて販売金額が大幅に増加しました。

経済産業省の『生産動態統計』によると、2021年の半導体関連製品の販売金額は前年比約12%増の約5兆8,000億円、販売個数も約12%増の約1兆個でした。

2020年までは販売金額・数量ともに横ばいでしたが、テレワークの増加でPCやタブレットなどのデジタル機器向けの半導体需要が増えたことなどが原因と言われています。

さらに、最近ではコロナ明けの自動車需要が想定を上回る伸びを見せているため、半導体需要も増加しています。

今後も市場規模は拡大を続けると予想されるため、将来性は非常にあると言えるでしょう。

参考:経済産業省|生産動態統計

世界中での半導体不足

近年、世界中で半導体不足が叫ばれています。

なぜなら、半導体の製造は発注から納入まで半年程のタイムラグがあるからです。

新型コロナウイルス拡大以降、テレワークの増加でPCやタブレット向けの半導体需要が急増しましたが、上記のタイムラグに加えて、ロックダウンによる生産工場閉鎖の影響で供給が追いつきませんでした。

これにより、さまざまな産業が影響を受けています。例えば、Appleは半導体不足の影響で、2021年秋に「iPhone 13」の生産量を10%削減しました。

また、今後も半導体不足は続くと考えられます。半導体業界からすると、需要は減らない状況のため、将来性は非常にあると言えるでしょう。

日本企業の衰退?

30年以上前まで、日本は「半導体大国」と呼ばれていました。

しかし、現在は半導体生産の面で、日本は重要な国ではなくなっています。半導体生産の1988年の世界シェアは日本が50%以上でしたが、2019年には10%にまで減少しました。

原因は、日米貿易摩擦や国内のデジタル化の遅れ、国内企業の投資縮小などです。その結果、2019年の世界シェアはアメリカが50.7%でした。

しかし、その中でも世界トップシェアを誇る日本の半導体メーカーは存在します。

例えば、キオクシアはフラッシュメモリで、出荷数世界第2位・世界の約35%のシェアを、ルネサスエレクトロニクスはマイクロコンピュータで世界1位のシェアを有しています。

また、日本は半導体製造装置メーカーが強いです。

レーザーテックは半導体用マスク検査装置でシェア100%を取っていたり、東京エレクトロンは製造装置の売上高は世界3位を誇ったりしています。

このように、日本の半導体業界は衰退したと言われがちですが、実際は世界トップシェアを有している分野が数多くあります。今後も成長していくと考えられるため、半導体業界に興味がある方は、臆することなく挑戦しましょう!

参考:経済産業省|半導体戦略(概略)
参考:キオクシア|数字で見るキオクシア
参考:ルネサス エレクトロニクス|事業構成

半導体業界のよくある質問

半導体業界のよくある質問

半導体業界に関して、就活生からよくある質問は以下の3つです。

  • 半導体不足が就活に与える影響は?
  • 今後日本の半導体業界は生き残れる?
  • 2、30年先でも半導体業界は必要とされている?

それぞれ解説します。

半導体不足が就活に与える影響は?

半導体不足が就活に与えるネガティブな影響は、特にありません。

逆に、半導体業界は採用を強化している企業が多く、以前よりも入社しやすい傾向があるでしょう。なぜなら、半導体需要が増加しているため、業界全体で人手不足の傾向があるからです。

経済産業省の『生産動態統計』によると、2021年の半導体集積回路の販売金額は、前年比16.0%増の2兆4,090億円、販売個数は同12.2%増の285.9億個でした。

2020年までは販売金額・数量ともに減少傾向でしたが、テレワークの増加でPCやタブレットなどのデジタル機器向けの半導体需要が増加したことなどが原因と言われています。

このように、半導体不足は人手不足を招いているため、就活生にとってポジティブな影響を与えていると言えます。

参考:経済産業省|生産動態統計

今後日本の半導体業界は生き残れる?

日本の半導体業界は衰退したと言われることが多いですが、今後も生き残れるでしょう。

なぜなら、世界トップシェアを誇る日本の半導体関連会社がいくつも存在するからです。

例えば、半導体メーカーではキオクシアがフラッシュメモリで出荷数世界第2位・世界の約35%のシェアを、ルネサスエレクトロニクスはマイクロコンピュータで世界1位のシェアを誇っています。

また、半導体製造装置メーカーではレーザーテックが半導体用マスク検査装置でシェア100%を、東京エレクトロンは製造装置の売上高は世界3位を誇っています。

これらの企業は技術力が高く、海外がマネできない製品をつくっているため、今後も日本の半導体業界は生き残れるでしょう。

参考:キオクシア|数字で見るキオクシア
参考:ルネサス エレクトロニクス|事業構成
参考:東京エレクトロン|Corporate Update

20~30年先でも半導体業界は必要とされている?

20~30年先でも半導体業界は必要とされているでしょう。

なぜなら、半導体はスマートフォンや自動車、家電製品など、あらゆる身の回りの製品に必要だからです。

しかし、半導体業界は日々トレンドが変わる、と言われるほど変化が激しい業界のため、現在存在する半導体の中でも、不要なものが出てくる可能性もあります。

そのため、半導体業界に興味がある方は、日々情報を集め続ける必要があるでしょう。

まとめ:将来性が非常にある半導体業界で、たくさん稼ごう!

まとめ:将来性が非常にある半導体業界で、たくさん稼ごう!

日本の半導体業界は世界相手に負けてしまい、今後生き残ることは難しい業界だと考えている人は非常に多いです。

しかし、実際は世界トップクラスの技術力を持っていたり、世界で100%のシェアを獲得していたりする日本の半導体関連会社は多いです。

また、半導体の需要がなくなることは考えづらく、平均年収も非常に高いため、長期的に見れば非常に安定した業界と言えます。

若いうちからたくさん働いて、たくさん稼ぎたいという人は、ぜひ挑戦してみてください!

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