「SPIの非言語分野が苦手だけど、内定できるのかな…」
「SPIの非言語分野はどのように対策すればいいのかな?」
文系就活生の中には、SPIの非言語分野に苦手意識を持っており、無事に内定できるか不安に思っている方が多いです。
しかし、実際はSPIの非言語がボロボロでも、内定することは可能です。
また、普段忙しくて十分な勉強時間を確保できない方でも、受験直前の1週間で集中的に勉強をすれば、十分対策できます。
そこで今回は、以下の内容を解説します。
- SPIの非言語が難しすぎてボロボロでも受かった!私の体験談
- 【難しすぎ】SPIの非言語が0点でも通過できる3つの理由
- SPIのおすすめ対策方法を3つ紹介
10分ほどで読めますので、SPIの非言語分野が苦手な方は、ぜひご一読を!
SPIの非言語が難しすぎてボロボロでも受かった!私の体験談
私は就活の際に、SPIの非言語が難しすぎてボロボロでしたが、5社から内定をいただくことができました。
なぜなら、就活サイトで内定者の体験談を見て、私が応募した企業ではSPIが重要視されていないことを知っていたからです。
その結果、SPI対策に時間を使わず、自己PRや志望動機をしっかりと練ることができ、SPIがボロボロでも内定をもらえたと思われます。
そして私が実際に使用していた就活サイトが「ONE CAREER」です。
ONE CAREERは、内定者のインターンシップや本選考の口コミ・評判をチェックできたり、47,000社ほどのエントリーシートや体験談が見られたりする就活サイトです。
私が受けた企業の体験談の中には、SPIがボロボロでも内定できたという内容が複数見られたため、面接対策に時間をかけられました。
以下の記事では、ONE CAREERも含めたおすすめの就活サイトと、その選び方をまとめているため、ぜひ参考にしてください。
参考:就活サイトのおすすめはどこ?21選を選び方やメリットと共に紹介
【難しすぎ】SPIの非言語が0点でも通過できる3つの理由
SPIの非言語が0点でも通過できる理由は、以下の3つです。
- 大学ごとにボーダーが違う
- 企業はSPIだけを見ているわけではない
- 適性検査の方が重要視される場合もある
それぞれ解説します。
大学ごとにボーダーが違う
SPIでは、同じ企業でも大学ごとにボーダーが異なることがあります。
なぜなら、大学ごとに教育方針やカリキュラムが異なるため、学生たちのスキルや能力の傾向が異なるからです。
例えば、ある企業がIT関連の職種を募集する場合、理系大学出身者には高い論理的思考力や数学力を求め、非言語のボーダーが高めに設定される可能性があります。
一方で、文系大学出身者には人間性やコミュニケーション能力を求め、適性検査のボーダーが高めに設定される可能性があります。
また高学歴であっても、SPIの受験に慣れていない場合には、時間配分やテストの流れを理解することが必要です。
高学歴であるということは、学業の成績が高いということですが、SPIはそのような学業成績とは直接関係のない能力を問われるテストです。
中には高学歴でもSPIが全くできない人もいるため、入念に準備しましょう。
企業はSPIだけを見ているわけではない
就活において企業は、面接やエントリーシート、履歴書などの情報を総合的に判断し、人物像を評価しているため、SPIだけを見ているわけではありません。
また、企業によっては、SPIに代わる足切り方法を用いている場合もあります。
例えば私が応募した企業では、SPIはそもそも実施されておらず、代わりにグループディスカッションで足切りがされていました。
このように、SPIが重視される場合もあれば、あまり見られない場合もあるため、SPIの点数がボロボロでも、他の選考で挽回できるように努力することが大切です。
適性検査の方が重要視される場合もある
SPIと同じくらい、あるいはそれ以上に企業にとって重要なのが適性検査です。
適性検査とは、人格や働き方、社交性などを診断するためのテストで、SPIとは異なり正解・不正解の基準がなく、個人の性格を数値化することを目的としています。
なぜ企業にとって適性検査が重要かというと、個人の長所や短所、向いている業務内容などを把握できるからです。
実際に私の知人で、SPIの非言語部分は点数が低かったものの、性格診断の結果は企業が求める人物像と合致していたという学生がいました。
その学生は、面接でも積極的にコミュニケーション能力やチームワーク能力をアピールして、企業の求める人材とマッチしていることを伝えた結果、内定できたそうです。
このようにSPIの点数が低くても、適性検査で挽回できることがあります。
SPIの結果が悪くても諦めずに就活を続けるようにしましょう。
SPIのボーダーは何割?
SPIの合格基準やボーダーは、企業ごとに異なります。
なぜなら、企業が求める能力やスキル、業務内容や職種に応じて、企業ごとにSPIの得点の評価基準を設定するからです。
例えば、外資金融や外資コンサル、総合商社のように、情報処理能力が高く地頭がいい人材を求める企業は、SPIのボーダーが高くなる傾向があります。
一方、人間性やコミュニケーション能力が重視される業種では、SPIの得点が低くても採用される可能性があります。
そのため、ネット上のSPIのボーダー情報は、あくまでも参考程度として捉えるべきであり、それらを気にするよりも地道に勉強する方が内定に近づくでしょう。
SPIの非言語で使う公式一覧
SPIの非言語問題は、同じような問題が出題されることが多く、公式を覚えることで、問題を解く時間を短縮できます。
ここからは、SPIの非言語問題で多くの人が苦手とする分野の公式をまとめたため、ぜひ参考にしてください。
順列・組み合わせ・確率
順列・組み合わせ・確率では、以下の5つの公式を暗記しましょう。
- 順列
- 組み合わせ
- 円順列
- 重複順列
- 重複組み合わせ
それぞれ解説します。
順列
順列とは、ある集合から「順序を考慮して」いくつかの要素を選ぶ場合の数を表す数学的な用語です。
例えば、数字の1〜5から3つの数字を取り出して並べる場合、順列の数は5×4×3=60通りとなります。
このような場合、以下の公式を用いて計算できます。
nPr = n × (n-1) × (n-2) × … × (n-r+1)
ここで、nは集合の要素の数、rは選ぶ要素の数を表します。
また、nPrは「n個の中からr個の順列を取る場合の数」という意味を持ちます。
組み合わせ
組み合わせとは、ある集合から「順序を考慮せずに」いくつかの要素を選ぶ場合の数を表す数学的な用語です。
例えば、数字の1〜5から3つの数字を取り出す場合、順序を考慮せずに並べた場合の組み合わせの数は、10通りとなります。
このような場合、以下の公式を用いて計算できます。
nCr = nPr / r! = n! / r! (n-r)!
ここで、nは集合の要素の数、rは選ぶ要素の数を表します。
また、nCrは「n個の中からr個の組み合わせを取る場合の数」という意味を持ちます。
円順列
円順列とは、ある集合から順序を考慮していくつかの要素を選び、それを1つの円周上に並べる場合の数を表す数学的な用語です。
例えば、数字の1〜5を1つの円周上に並べる場合、円順列の数は(5-1)!=4!=24通りとなります。
このような場合、以下の公式を用いて計算できます。
(n-1)!
ここで、nは集合の要素の数を表します。
重複順列
重複順列とは、ある集合から順序を考慮していくつかの要素を選び、重複を許して並べる場合の数を表す数学的な用語です。
例えば、数字の1〜3から3つの数字を取り出して重複を許して並べる場合、重複順列の数は3 × 3 × 3 = 27通りとなります。
このような場合、以下の公式を用いて計算できます。
n^r
ここで、nは集合の要素の数、rは選ぶ要素の数を表します。
重複組み合わせ
重複組み合わせとは、ある集合から順序を考慮せずにいくつかの要素を選び、重複を許して並べる場合の数を表す数学的な用語です。
例えば、数字の1〜3から3つの数字を取り出して重複を許して並べる場合、重複組み合わせの数は(3+2-1)C2 = 4C2 = 6通りとなります。
このような場合、以下の公式を用いて計算できます。
(n+r-1)Cr
ここで、nは集合の要素の数、rは選ぶ要素の数を表します。
割合と比
割合や比は他分野でも用いる基本的な解法手順で、求める場合は以下のような計算方法があります。
- 割合:ある数量を全体で割ったものを百分率で表す
- 比:2つの数量を比較し、同じ単位に揃えてから、その比率を求める
たとえば、200個中60個が赤いボール、140個が白いボールである場合、赤いボールの割合は60 ÷ 200 × 100 = 30%、赤いボールと白いボールの比は3:7となります。
特に「30%が60個のとき、全部の数は60 ÷ 30% =200個」ということは、頭にたたき込んでおきましょう。
速度算
速度算とは、ある物体や人などが一定の速度で移動したときの距離や時間、速度などを計算する問題のことをいいます。
速度算でよく使われる公式としては、以下のものがあります。
- 距離 = 速度 × 時間
- 速度 = 距離 ÷ 時間
- 時間 = 距離 ÷ 速度
この公式を用いることで、速度、距離、時間のいずれか2つが分かっている場合に、残りの1つを求められます。
例えば、100kmの距離を4時間かけて移動した場合、時速は100 ÷ 4=25km/hです。
また速度算を応用した問題が、「出会い算」と「追いつき算」です。
出会い算と追いつき算は、2つの物体や人などがそれぞれ異なる速度で移動し、ある地点で出会ったり、ある物体に追いついたりする問題のことをいいます。
速度算の中でも、出会い算と追いつき算は苦手とする人が多く、差がつく分野のため、高得点を取りたい人は必ず対策するようにしましょう。
出会い算
出会い算は、2つの物体が異なる速度で移動していて、ある地点で出会うときの問題です。
例えば、「Aさんが時速60kmで走り、Bさんは時速40kmで走る。学校から図書館まで10kmある。Aさんがが学校から図書館へ、Bさんが図書館から学校へ向かって同時に走り始めた時、どのくらいの時間で2人は出会いますか?」という問題があります。
この場合、2人の速度の合計は60km/h + 40km/h = 100km/hです。
そして、出会うまでに必要な距離は10kmのため、距離と速度の関係から、時間 = 10km ÷ 100km/h = 0.1h = 6分となります。
このようにして、出会うまでにかかる時間を求めることができます。
追いつき算
追いつき算は、2つの物体が異なる速度で移動していて、ある物体がもう一方の物体に追いつくときの問題です。
例えば、「Aさんが時速60kmで走り、Bさんは時速40kmで走る。Bさんが家を出発した30分後にAさんがBさんの忘れ物に気が付き、追って家を出発した場合、どのくらいの時間でAさんはBさんに追いつきますか?」という問題があります。
この場合、2人の速度の差は60km/h − 40km/h = 20km/hです。
そして、Aさんの出発時点で離れている距離は、40km/h × 0.5h = 20kmのため、距離と速度の関係から、時間 = 20km ÷ 20km/h = 1hとなります。
このようにして、AさんがBさんに追いつくまでの時間を求めることができます。
SPIのおすすめ対策方法を3つ紹介
SPIのおすすめ対策方法は、以下の3つです。
- 1冊の問題集を完璧にする
- スキマ時間にアプリで勉強する
- 1週間で集中的に勉強する
それぞれ解説します。
1冊の問題集を完璧にする
1冊の問題集を完璧にすることは、SPIの傾向や出題形式に慣れることができるため、SPI対策の基礎となります。
また王道の問題集は、多くの人が使用しているため、質問や解決策を共有することができる点も魅力的です。
これにより、自分自身の勉強効率がアップすることが期待できます。
そして、実際に私が使っていた問題集が、「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」です。
私が使った問題集はこの1冊だけですが、SPIの出題傾向や出題形式は網羅されているため、おすすめです。
このように1冊の問題集に絞ることで、出題傾向や出題形式を理解しやすくなり、効率的な勉強ができるため、1冊の問題集を完璧にすると良いでしょう。
スキマ時間にアプリで勉強する
スキマ時間にアプリでSPIの勉強をすることは、効率的で手軽な対策方法の1つです。
スマートフォンアプリでは、問題演習や過去問題の解説、模擬試験の受験などが可能です。
通勤時間やランチタイムなど、1日の中で数回発生する時間を上手く活用することで、徐々にSPIの問題に慣れていきます。
また、アプリによっては、スマートフォンの通知機能を使って、毎日少しずつ問題を出題してくれるものもあります。
この機能によって、日々の学習の継続性を保つことができるため、私は重宝していました。
ただし、アプリでの勉強には集中力が散漫になるというデメリットもあるため、まとまった時間を取って、問題集で学習を進めることも必要です。
効率的に勉強したい方は、問題集とアプリを併用すると良いでしょう。
1週間で集中的に勉強する
SPIの対策には、集中的に1週間をかけて勉強する方法もあります。
この方法は、普段忙しくて十分な勉強時間を確保できない人におすすめです。
なぜなら、長期間に渡って勉強すると、モチベーションが下がってしまったり、勉強の合間に他のことに気を取られたりすることがあるからです。
実際に私が就活をする際には、あらかじめ受検日が分かっていたため、 1日5分野を目安にして直前の1週間で集中的に学習していました。
ただし、直前の1週間で集中的に勉強する場合でも、睡眠や栄養などの健康管理は怠らずに行うようにしましょう。
SPIの試験は比較的長時間にわたって実施されるため、睡眠不足や疲労はSPIの成績に悪影響を与える可能性があります。
体力的にも十分な準備を進めつつ、集中的に1週間をかけて勉強すると良いでしょう。
まとめ
SPIの非言語が難しすぎてボロボロでも、内定することは十分可能です。
なぜなら企業は、面接やエントリーシート、ガクチカ、志望動機などの情報を総合的に判断し、人物像を評価しているため、SPIだけを見ているわけではないからです。
実際に、私は就活サイトで内定者の体験談を見て、応募した企業ではSPIが重視されていないと知っていたため、面接対策に時間をかけて内定できました。
ただし、外資金融や外資コンサル、総合商社のように、情報処理能力が高く地頭がいい人材を求める企業では、SPIのボーダーが高くなる傾向があります。
SPI対策をしたい方は、試験直前の1週間で集中的に勉強して、スキマ時間にアプリを使ったり、1冊の問題集を完璧にしたりすると良いでしょう。