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アニメ業界に就職するには?仕事内容や将来性、志望動機の書き方など解説

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アニメが好きでアニメ業界で働いてみたいと思っていませんか?アニメ業界で働くには事前に知っておくべきことや準備すべきことがたくさんあります。

この記事ではアニメ業界の仕事内容や将来性、志望動機、市場規模などを解説していきます。アニメ業界で働きたい人はぜひ参考にしてみてください。

アニメ業界とは?仕組みを解説

アニメ業界とは?仕組みを解説

アニメ業界はテレビや映画だけでなく、ネットフリックスなどの動画配信サービスでの需要も高く、上り調子の業界です。

2020年のアニメ業界の市場規模は2兆4261億円でした(参考:「アニメ産業レポート2021」)。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、在宅での配信需要や海外での需要は急伸しました。

一方で、ライブやイベントなどが中止した影響を受け、全体としては前年比96.5%の結果です。

アニメは内閣府の推進するクールジャパン戦略(参考:「クールジャパン戦略について」)のメインとしても位置付けられており、世界に向けて発信を続けています。

アニメ業界の仕事内容

アニメ業界の仕事内容

アニメ業界における収益構造には、アニメを放送するテレビ局・映画会社と製作委員会、アニメ制作会社が関わっています。

製作委員会とは複数企業が出資して映像作品を作る際の出資企業の集合体です。

アニメを放送するテレビ局や映画会社は資金を集めたうえで、製作委員会は複数企業で資金を出し合ったうえで、アニメ制作会社にアニメ制作を依頼します。

依頼を受けたアニメ制作会社はアニメ制作を行い、必要に応じて専門スタジオに仕事を依頼します。

ここではアニメ制作会社の具体的な仕事内容を紹介します。工程は大きく分けると企画と制作、編集の3つです。

企画

予算やシナリオ・脚本を設定し、シリーズ構成やストーリー、セリフも考えます。

登場キャラクターや背景の設定・デザインも行い、作品の設計図のような「絵コンテ」も作成する段階です。納期までのスケジュール管理や他部署スタッフとの調整も行います。

制作

絵コンテをもとに人物の配置など具体的なレイアウトが決定すると、各シーンのポイントとなるカットを描く「原画」という工程に進みます。

次が、原画と原画をつないでスムーズな映像となるよう、大量のカットを描く「動画」作業です。

その後、絵に色をつけて背景も作成します。最後にすべての素材を合成する「撮影」です。映像に特殊効果を施す作業も並行して行います。

ちなみに、アニメ業界では原画や動画の作業をする人を「アニメーター」と呼びます。

編集

完成した映像にBGMを追加したり声優の声を入れたりと、編集作業を経て仕上げる段階です。仕上がった作品はテレビ局や映画会社に納品されます。

アニメ業界に必要な資格や経験

アニメ業界に必要な資格や経験

アニメ業界に就職するのに特別な資格は必要ありません。学歴が必要なことも少ないです。

上記で紹介した仕事の中でクリエイティブな「制作」の業務に係わりたい人なら、画力やデッサン力など専門スキルが求められます。

「企画」や「編集」の仕事であればクリエイティブなスキルよりは、スケジュールを管理する能力や部署同士の調整を行うコミュニケーション力が必要です。

アニメ業界が向いている人の特徴

アニメ業界が向いている人の特徴

アニメ業界が向いている人の特徴は4つあります。まずはアニメが好きなことです。

アニメ業界は労働環境が過酷とされており、特に新人のころはやりたい仕事ができるとは限りません。厳しい世界で踏ん張るためには、ベースにアニメへの愛がないと難しいです。

2つ目は体力があること。アニメ制作において、特に納期前には残業も多くなります。体力がないと残業にも対応できません。

3つ目は集中力があること。集中力がないと納期に合わせて仕上げることも難しいでしょう。

4つ目は専門スキルを持っていることです。

資格や学歴は必要ありませんが、アニメ業界の仕事の多くを占めるクリエイティブな仕事では専門学校や美術大学などで得たスキルが武器になります。

2000年から進められているデジタル化や3Dに対応できるスキルもあると有利でしょう。

アニメ業界の魅力や就職するメリット

アニメ業界の魅力や就職するメリット

アニメ業界への就職の一番のメリットは、ずばりアニメに携われることです。もちろん最初はやりたい仕事ができるわけではありませんが、それはどんな業界でも同じです。

さらに、自分の関わった作品が大ヒットしたときには大きな喜びも感じられるでしょう。世界中に知られる有名な作品になる可能性も大いにあります。

仮に大ヒットには至らなかったとしても、自分の仕事が後世に残っていくことに意義を感じる人も多いです。

アニメ業界の大変さや就職するデメリット

アニメ業界の大変さや就職するデメリット

アニメ業界にももちろん大変なことやデメリットもあります。1番の課題は「給料が安く労働時間が長い」という働き方に関してです。

従来の給料は出来高制が一般的でしたが、早く描けない新人にとって給料が安くなりすぎる課題がありました。

近年は新人のうちは固定給と出来高制の組み合わせを取り入れる企業も増えてきています。

労働時間については、納期間際はどうしても忙しくなってしまいます。作業のデジタル化が進み、効率のいい作業ができるようになったことで少しずつ改善してはいます。

『エヴァンゲリオン』を手がけた庵野監督にも、年収104万円の時代があったとされています。下積みの時代を経て、ヒット作品を生み出したことで数億円以上の売上を得ました。

課題がありながらも、大きく飛躍する可能性も秘めているのがアニメ業界の特徴です。

アニメ業界の有名企業ランキングTOP5

アニメ業界の有名企業ランキングTOP5

アニメ業界の有名企業を紹介します。

  • 東映アニメーション株式会社
  • 株式会社バンダイナムコフィルムワークス(旧株式会社サンライズ)
  • 株式会社創通
  • 株式会社トムス・エンタテインメント
  • 株式会社ぴえろ

それぞれ解説していきます。

東映アニメーション株式会社

1948年設立の日本アニメのパイオニア的存在。映像制作や販売事業、版権事業を行っています。

代表作は『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』『美少女戦士セーラームーン』など。

テレビだけでなく映画作品も手がけ、国内のみならず海外展開も行っているのが特徴で、これまで100カ国以上でアニメを販売して大きな収益を得ています。

株式会社バンダイナムコフィルムワークス(旧株式会社サンライズ)

虫プロダクション出身者を中心に、東北新社の下請けとして1972年に設立しました。

1976年に東北新社傘下から離脱し「日本サンライズ」へ、1987年に「サンライズ」へと社名を変更しています。

1979年に発表した「機動戦士ガンダム」は一大ブームを起こしました。2022年4月にはバンダイナムコフィルムワークスとして新たなスタートを切っています。

株式会社創通

創通は多くのアニメーション作品の版権管理と、アニメ番組や実写番組の企画や制作、プロデュースを行っています。

玩具やゲーム、食品、雑貨、衣料メーカーなど幅広いパートナー企業を相手に、キャラクターの商品化やブランド育成も手がけています。

株式会社トムス・エンタテインメント

1946年設立のトムス・エンタテインメントはアニメーション作品の企画や制作、販売、配給、輸出入を行っています。

「名探偵コナン」や「それいけ!アンパンマン」などを手がけています。

2022年7月にアニメーターやディレクターを育成する「トムス・エンタテインメント クリエイター養成所」の設立を発表しています。

株式会社ぴえろ

1979年設立のぴえろはアニメーション企画制作や版権管理、グラフィックデザインなどを行う企業です。

「魔法少女シリーズ」や「NARUTO-ナルト-」「ヒカルの碁」「幽☆遊☆白書」など人気コミック原作のテレビアニメーション制作を手がけてきました。

国内だけでなく海外ファンも多く獲得しています。

アニメ業界の志望動機の書き方

アニメ業界の志望動機の書き方

アニメ業界を志望する人の多くは「アニメが好き」な人です。この志望理由は決して問題ありません。

ただし、アニメが好きだということ以外の理由を準備しておくと他人と差をつけられます。

たとえば、志望企業の作品が自分の価値観に影響を与えた体験談や、複数の作品を見比べて感じた違い、入社後にアニメを通して実現したいことなどです。

この人となら一緒に働きたいなと思わせるためにも、一歩先の理由を考えておく必要があります。

ちなみにどの業界においても言えることですが、志望動機は簡潔にまとめ、面接の際に具体的に自分の言葉で付け足して話しましょう。

アニメ業界の自己PRの書き方

アニメ業界の自己PRの書き方

アニメ業界へ憧れたきっかけや、アニメ業界で働くための準備期間、就職後の熱意について順を追って書くと面接官にもわかりやすく好印象です。

その際具体的な経験を述べると面接官にもイメージしてもらいやすくなります。美術大学や専門学校で学んだ経験がある場合にはしっかりとアピールしましょう。

もし一般的な4年制大学に通っている場合にも、絵画教室でデッサンを学んだ経験や独学で3DCGについて勉強した経験があればアピールしましょう。

さらに、アニメの仕事は1人で完結するものではなく多くの人と連携して行う仕事なため、スケジュール管理力や他人とのコミュニケーション能力も重要です。

それらの能力を披露できるこれまでの具体的な経験を書きましょう。

アニメ業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

アニメ業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

アニメ業界を志望する前に、年収や給料、ボーナスについて具体的にどのくらいなのかを知っておきましょう。

年収

日本アニメーター・演出協会が提出している「アニメーション制作者実態調査報告書2019」によると、アニメーション制作者の2017年の平均年収は約440万円でした。

国税庁の「平成29年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本人の年収の平均値は432万円で、ほぼ変わりませんが若干上回っています。

月収

年収を単純計算して12で割ると、月収は約36.6万円です。日本人の年収の平均値432万円も12で割ると36万円で、ほとんど変わりません。

ボーナス

一般的にアニメ業界は正社員雇用が少なく、正社員であっても必ずボーナスが出るかは会社次第です。

ボーナスの時期に報道される世間のボーナスの平均支給額とは大きな開きがあります。

他の業界同様、大手企業ではボーナスが出やすく、中小企業だとボーナス支給が出ないか少ないです。

アニメ業界の動向や今後の将来性は?

アニメ業界の動向や今後の将来性は?

アニメ産業レポート2020」によると、2019年の市場規模は2兆5,112億円(前年比115.1%)で、2019年までは8年連続で最高値を更新していました。

特に海外市場は過去最高の1兆2,009億円(119.0%)を記録しました。近年ネット配信サービスが当たり前となり、海外の人も気軽に日本のアニメを視聴できるようになりました。

2020年は新型コロナウイルス感染症により少し減ったものの、海外に目を向ければまだ伸び代は大いにあると言えます。

一方で懸念されるのは労働環境の悪さです。過労や低賃金など働く人にとっていい環境が用意されているとは言えない現実があります。

アニメ業界で働きたいという人は海外で仕事をするという選択を視野に入れるべきかもしれません。

昨今海外のアニメ業界も盛り上がりを見せ、待遇もいいため、海外への人材流出が懸念されています。

アニメ業界のよくある質問

アニメ業界のよくある質問

アニメ業界でよくある質問をまとめました。

  • アニメ業界は転職しやすい?
  • アニメは何業界に属する?
  • アニメーターになるにはどうすればいい?
  • アニメーターになるのに年齢制限はある?

それぞれ解説していきます。

アニメ業界は転職しやすい?

アニメーターとしての実績がある人なら転職もさほど難しくはありません。

しかし、まったくの未経験でアニメ業界に転職する人は、最初から大手ではなく、中小で経験を積んで大手へ転職する流れがおすすめです。

アニメは何業界に属する?

情報通信業です。情報通信業 > 映像・音声・文字情報制作業 > 映像情報制作・配給業 > アニメーション制作業と分類されています。

(参考:「日本標準産業分類(平成25年10月改定)」 )

アニメーターになるにはどうすればいい?

アニメーターには資格や試験はありません。採用の際には画力があるかどうかがポイントとなります。アニメーターになった後も日々画力を上げる努力が必要です。

アニメーターになるのに年齢制限はある?

アニメーターになるのに年齢制限はありません。ただし、何歳であろうと未経験の場合は下積みから始まり、体力や集中力、金銭面でついていけるかがカギです。

アニメ業界は文系or理系でも活躍できる?

アニメを描くことができない文系または理系出身者でもアニメ業界で活躍できるのでしょうか?ずばり活躍できます。

一概に文系だから、理系だからとすべてをくくることはできませんが、誰にでもアニメ業界で活躍できるチャンスはあると言えます。

アニメ業界の仕事内容でも述べましたが、予算やシナリオ・脚本を設定し、シリーズ構成やストーリー、セリフを考えるなどの仕事は文系的な仕事です。

仕事をしていくなかで人脈を増やし、アニメを描く各アニメーターやアニメスタジオの能力を見極められるようになれば、管理職への道のりも見えてきます。

一方、アニメでCGを使うことも当たり前になってきており、今後VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を活用したコンテンツも普及していくと考えられます。

CGを扱える理系の人は活躍できるでしょう。理系の人は3DCGについて学んでおくのがおすすめです。

まとめ

まとめ

アニメが大好きだという熱い想いがあってアニメ業界を志望する人は、まずアニメ業界とその現実をよく理解したうえで、仕事に応募してみてくださいね。

 

 

 

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