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【コロナの打撃大】小売業界の動向を解説!正社員の仕事内容や魅力とは?

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「小売業界は就職先として気になるけど、コロナで先行きが不安…」

小売業界は、コンビニやスーパーなど学生時代からアルバイトや消費者として馴染み深い企業が多く、就職先として志望する学生は非常に多いです。

しかし近年は、新型コロナウイルスによるインバウンド消費の消滅や、少子高齢化による人口減少によって業界全体の業績が不安定になっています。

そこで、この記事では以下の内容を解説します。

  • 最新の業界動向や将来性
  • 就職先としての魅力やメリット
  • 人気企業の最新事業内容

10分ほどで一読できますので、小売業界に少しでも興味がある方はご一読を!

小売業界とは?仕組みを解説

小売業界とは?仕組みを解説

小売業界とは、メーカーから製品を仕入れて消費者に販売する小売企業の集まりのことで、具体的には以下の形態が挙げられます。

  • デパート
  • スーパーマーケット
  • コンビニエンスストア
  • アパレルショップ
  • 百貨店

いずれの小売企業も、卸売企業からの仕入れ価格と、消費者に販売する際の販売価格の差額が利益になるビジネスモデルです。

近年は、小売業者が商品の企画から製造、販売までを一貫して行うビジネスモデルがトレンドになっており、以下の2つに大別されます。

  • 自社で開発した商品を自社の店舗で販売するSPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)
  • 自社で開発した商品を自社のECサイトで販売するDtoC(Direct to Consumer)

2つのモデルの違いは実店舗で販売するか、ECサイトで販売するかです。小売業界の企業は身近であるため、ビジネスモデルや働き方もイメージしやすいでしょう。

小売業界の仕事内容

小売業界の仕事内容

小売業界の仕事内容は以下の4つに大別されます。

  • 販売
  • 店舗運営
  • バイヤー
  • 商品企画

それぞれ解説します。

販売

販売職は、店頭に立ってお客様に直接商品を説明して販売する仕事です。

一般的に、現場での商品の売れ行きや売れる仕組みを新入社員に理解させるため、最初は販売の仕事を任されることが多いです。

常にお客様と接する仕事になるため、人と話すことが好きで接客が得意な方に向いています。

現場での経験が長くなると、店舗運営やエリア部長へ昇進できるケースが多いため、まずは販売職を通して現場の理解に努めましょう。

店舗運営

店舗運営は、商品の在庫管理や企画の運営、アルバイトの教育をする仕事です。

現場の販売職をまとめながら、本部の管理職とも連携して仕事をするため、販売職に比べて仕事の幅が一気に広がり、やりがいも増えると言えるでしょう。

店舗運営職には、在庫を正確に管理するのに用いる数字を扱う力や、販売職を管理しながら人材育成もするためのコミュニケーション能力が必要です。

店長としての経験が長くなると、複数店舗を巡回しながら指示を出すエリア部長に昇進できるケースが多いです。本部での仕事に興味がある方は、まず店舗運営を目指しましょう。

バイヤー

バイヤーは、店舗にどの商品を陳列するかを考え、商品の仕入れを行う仕事です。

買い付ける商品を選定してメーカーに仕入れ価格の交渉を行うため、店舗の売り上げを担う非常に重要な職種になります。

普段からトレンドに敏感な方は市場を読み取り、どの商品が売れるのかを考える仕事にやりがいを感じられるでしょう。

またバイヤーは志望者が多く、小売業界の花形職種と言われているので、興味がある方は現場の実績を積んで信頼を勝ち取って、他の志望者と差別化しましょう。

商品企画

商品企画は、自社のプライベートブランドの商品を企画・開発する仕事です。

さらに市場の動向をもとに商品を企画するだけでなく、販売戦略や宣伝戦略といったマーケティング施策まで考える場合が多いです。

商品企画に求められる能力として、様々な人と協力しながら進める仕事のためコミュニケーション能力や、トレンドに合わせた企画案を出すために流行に対する感覚などが挙げられます

商品を売るために様々な施策を考え実行するのが商品企画の仕事ですので、現場での管理や販売とは全く異なるやりがいを感じられるでしょう。

小売業界に必要な資格

小売業界に必要な資格

小売業界で働く上で、取得必須な資格はありません。

しかし、専門知識を証明できる資格があると他の志望者と差別化できます。以下の表にまとめたので、参考にしてください。

資格名資格内容
リテールマーケティング検定販売促進に向けた企画立案やマーケティング、店舗管理などの実践的な知識を証明する資格
カラーコーディネーター色の性質・特性など、広告やデザインの仕事に役立つ実践的な色彩の知識を証明する資格
家電製品アドバイザー顧客への適切な家電製品の販売や、不具合への対応ができることを証明する資格
ネットショップ検定Eコマースでの実務能力を証明する資格

上記の資格があると、自分は小売業界に対して熱意があることを面接官に伝えられます。小売業界に興味がある方は、ぜひ資格取得に挑戦してみましょう。

小売業界が向いている人の特徴

小売業界が向いている人の特徴

小売業界に向いている人の特徴は、下記の3つになります。

  • コミュニケーションが得意な
  • 協調性がある
  • トレンドに敏感

小売業界のスタッフは、初対面のお客様が何を求めているのかを瞬時に察して、案内・提案を行う必要があるため、コミュニケーションが得意な人が向いているでしょう。

また、アルバイトも含めた多くのスタッフと協力して業務に取り組むため、協調性も求められます。

日々変化する顧客のニーズを把握する必要がある小売業界では、常にトレンドに敏感である人が、良い商品を企画したり販売したりできるでしょう。

このように、小売業界に向いている人の特徴は、いずれも後天的に身につけることができます。日々のコミュニケーションを積極的にしたり、トレンドを意識して買い物をしたりするだけで身につけられるのです。

小売業界を志望される方は自分の強みと上記の特徴を照らし合わせて、必要なところは普段の生活の中から意識してみましょう。

小売業界の魅力や就職するメリット

小売界の魅力や就職するメリット

小売業界の魅力や就職するメリットは、以下の通りです。自分にとって魅力やメリットがあるかどうかチェックしてみましょう。

  • 平日休みが多い
  • 顧客から感謝の声を直接聞ける
  • ノルマがない

小売業界の魅力の1つに、平日休みが多いことが挙げられます。平日は一般的なサラリーマンは働いているため、旅行の際など土日より空いていることが多いです。

また、接客態度が良いとお客様から感謝の声を直接いただけることがあります。直接でなくても会社のメールを通して感謝の声をいただいたり、日頃のお礼も兼ねて旅行先のお土産を貰えたりすることもあるため、やりがいを感じやすいでしょう。

さらに、小売業界は他業界の営業職のようなノルマがありません。日用品などニーズが高いものを扱っているため、営業をする必要がないのです。プレッシャーを感じずにお客様とのコミュニケーションを楽しめるのは、小売業界の大きなメリットです。

小売業界の大変さや就職するデメリット

小売業界の大変さや就職するデメリット

小売業界で働くには、以下のようなデメリットもあります。

  • 仕事の達成感が薄い
  • ストレスが溜まりやすい
  • 転勤が多い

小売業界で働く際は、基本的に上司が組んだ計画通りに働きます。オペレーション変更の提案などを自発的にしても、本部の許可が無いとできません。そのため代替可能な働き方に感じてしまい、仕事の達成感が薄く感じてしまうことがあるのです。

また、お客様の中にはすごい形相でクレームを話す方もいます。慣れるまでは自分の存在が否定されているように感じてしまい、ストレスになるでしょう。

また小売業界の企業は全国的にチェーン展開している場合が多いため、他の業界に比べて転勤が多いです。そのため、将来のビジョンが立てづらくなるデメリットがあります。

デメリットはどの業界にも存在するため、他業界と比べた上で許容できる内容かどうかを必ず確認をしましょう。

小売業界の有名企業ランキングTOP3

小売業界の有名企業を3社紹介

小売業界の中でも特に就活生に人気な3社を紹介します。

  • イオン
  • セブン&アイHD
  • ファーストリテイリング

イオン

イオンは、「ミニストップ」のようなコンビニや「マルエツ」などのスーパー、「イオンモール」などのショッピングセンターを運営する企業です。

イオンは1990年代からいち早くサステナビリティに注目しており、持続可能な経営を目指しています。店舗でのCO2削減や持続可能な商品調達、食品廃棄物やレジ袋の削減、植樹活動などを推進してきました。

プライベートブランドの「トップバリュ」は、環境や健康を配慮したヘルス&ウエルネス商品が多く、ナショナルブランドが手掛けていない領域で事業展開しています。

またイオンは、グローバルに通用する経営と地域(ローカル)に密着した経営の双方を高いレベルで実現させる、「グローカル」な企業を目指しています。特に中国・アセアンの事業展開を進めており、小売業界かつ世界で活躍したい方にはおすすめの企業と言えます。

セブン&アイHD

セブン&アイ・HDは、コンビニ業界でNo.1シェアを誇る「セブンイレブン」を運営する企業です。他にも、「イトーヨーカドー」や「そごう」、「ロフト」、「赤ちゃん本舗」などを全国展開しています。

2019年に『GREEN CHALLENGE 2050』という環境宣言を公表しており、2030年、2050年の目指す姿と具体的な目標を掲げ、CO2削減、プラスチック対策、食品リサイクル対策、持続可能な調達に取り組んでいます。

ただ、現在セブン&アイ・HDはIT活用の遅れに直面しています。2019年にキャッシュレス決済サービス「セブンペイ」をリリースしましたが、大規模な不正利用が報告され、わずか3ヶ月後にサービスを終了しました。そのため、当面はIT人材の確保と育成が課題でしょう。

収益全体のうちコンビニ事業が8割以上を占めているため、小売業界の中でも特にコンビニ業界で活躍したい方におすすめの企業です。

ファーストリテイリング

ファーストリテイリングは、「ユニクロ」や「ジーユー」などのブランドを展開している、世界のアパレル製造小売業界で売上高第3位の企業です。価格帯や購買層を自社内ですみ分けているため、幅広いユーザーから高い売上高を維持しています。

中でも中核事業のユニクロは、25カ国に2312店舗を出店しており、1兆7727億円という日本のアパレル小売業界では圧倒的な売上高を誇ります。

ファーストリテイリングは、企画から製造、販売までのプロセスを一貫して自社で行う「SPA」というビジネスモデルを使う代表的企業のため、アパレルの販売だけでなく企画・開発にも関わりたい方にもおすすめです。

また、服を通した社会の持続的発展に寄与できる経営を目指しており、以下のような服の開発を進めています。

  • シンプルかつ上質で長く使える性能を持ち、あらゆる人の暮らしを豊かにできる服
  • 自然との共生を考え、作られる過程で地球に余計な負荷をかけない服
  • 健康と安全と人権がきちんと守られた環境で、いきいきと働く多様な人々の手で作り届けられる服

そのため、アパレルを通してサステナビリティに貢献したいという方にもおすすめの企業です。

小売業界の志望動機の書き方

小売業界の志望動機の書き方

小売業界の志望動機を考えるうえで重要なポイントは、次の2つになります。

  • なぜ、小売業界なのか?
  • なぜ、その会社なのか?

まず初めに小売業界を志望する理由を伝えましょう。その際に、顧客と直接関われるという特徴やIT化などのトレンドを押さえておけば、企業側は熱意がある就活生と捉えてくれるでしょう。

次に、コンビニやスーパー、百貨店などたくさんの業態がある中でその企業を志望する理由を伝えましょう。その際には、店舗見学や企業説明会などを通して感じた企業の魅力を自分の言葉で伝えましょう。

小売業界の自己PRの書き方

小売業界の自己PRの書き方

小売業界の自己PRを書く際には、以下の2点を伝えることが重要です。

  • どのように企業に貢献できるか?
  • 求められる能力を発揮した経験

自分が企業にどのようにその企業に貢献できるかを書く際には、顧客目線ではなく企業目線で書くことが必要です。小売業界はコンビニやスーパーなど身近な企業が多いため、顧客目線の自己PRになりがちなので注意しましょう。

また、求められる能力を発揮した具体的なエピソードを伝えましょう。職種ごとの求められる能力は以下の通りです。

職種求められる能力
販売
  • コミュニケーション力
  • ストレス耐性
店舗運営
  • コミュニケーション力
  • マネジメント力
  • 冷静な判断力
バイヤー
  • コミュニケーション力
  • マネジメント力
  • トレンドを読み取る力
商品企画
  • コミュニケーション力
  • トレンドを読み取る力
  • クリエイティブ力

小売業界では就職をする前にアルバイトを経験する人も多いでしょう。その場合実体験にもとづいた自己PRを述べると説得力が格段に上がります。自分の強みと上記の求められる力を照らし合わせて自己PRを作成しましょう。

小売業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

小売業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

小売業界の職種ごとの年収と月収を紹介します。

職種名年収月収(ボーナス込)
販売300万円~500万円25万円~42万円
店舗運営400万円~600万円33万円~50万円
バイヤー400万円~600万円33万円~50万円
商品企画500万円~700万円42万円~58万円

小売業界の給与水準は他業界に比べて、若干低めに設定されています。他の業界についても調べた上で、自分が納得できるかどうかを確認しましょう。

小売業界の動向や今後の将来性は?

小売業界の動向や今後の将来性は?

小売業界は、業界規模を拡大するために以下の2つの課題に直面しています。

  • 新型コロナウイルス拡大によるインバウンド消費の消滅
  • 超高齢化社会の到来

それぞれ解説します。

新型コロナウイルス拡大によるインバウンド消費の消滅

小売業界は、新型コロナウイルス拡大の影響でインバウンド消費(外国人旅行者による消費)が消滅したことで、業界全体で苦境が続いています。

特にコンビニと百貨店が打撃を受けており、経済産業省の商業動態統計によると、2020年の百貨店の販売額は前年比-25.5%、コンビニの販売額は前年比-4.4%です。特にコンビニは1998年の調査開始以来、初めて販売額が前年比減少となりました。

ただ、新型コロナウイルスの流行が収まるにはまだ時間がかかると思われますが、DBJ・JTBF アジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査によると、日本はアフターコロナで行きたい国ランキングトップになっています。

そのため、渡航制限が解除されたらインバウンド需要が回復する可能性があると言えます。

超高齢化社会の到来

日本は現在超高齢化社会を迎えており、今後さらに買い物に行くのが困難なお年寄りが増えることが考えられます。

そのため、ネット通販やデリバリー、ドローンを使った宅配サービスなどIT技術の活用にさらに力を入れる企業が増えています。近年の小売業界で注目されている、IT化を進める販売施策は次の2つです。

  • OMO(Online Merges with Offline)
  • CtoC(Consumer to Consumer)

OMOはオンラインとオフラインを融合させて、顧客の購買意欲を促進させる施策です。例えば、三越伊勢丹グループは「三越伊勢丹リモートショッピングアプリ」という、アプリを通してチャットやビデオ通話によるオンライン接客を可能にしたサービスを開発しました。

CtoCは個人間の電子商取引のことで、「メルカリ」「ヤクオフ!」などのサービスが代表例です。フリマアプリが登場した2012年からの約10年間で巨大市場に成長しています。

経済産業省の「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、令和2年のCtoCの市場規模は1兆9586億円(前年比12.5%増)と推計されており、新型コロナウイルスの感染症拡大により年々利用者が増加しています。

IT技術を活用した販売施策などに興味がある方は、今後の小売業界で活躍できると言えるのではないでしょうか。

小売業界のよくある質問

小売業界のよくある質問

小売業界に関して就活生からよくある質問は以下の通りです。

  • 小売業界は文系or理系でも活躍できる?
  • 新卒で小売業界に就職するのはもったいない?
  • 小売業界の今後の課題は?

それぞれ解説します。

小売業界は文系or理系でも活躍できる?

小売業界は、文系理系問わず活躍できます。

人とコミュニケーションを取る力や世間の需要を読み解く力が求められるため、どの大学でどんな研究をしていたかなどの学歴が重視されることは少ないのです。

そのため、ESや面接でも小売業界で活躍したいという思いと、そのもとになる原体験を伝えることができれば就活において全く問題はありません。

新卒で小売業界に就職するのはもったいない?

新卒で小売業界に就職するのは、明確な目標があれば何も問題ないです。

しかし、小売業界は世間体があまり良くないため、明確な目標がないと周りの視線が気になるかもしれません。また、ズルズルと続けてしまうと転職不可の年齢になってしまいます。

そのため、小売業界を通して10年後や20年後に自分がどうなっていたいかを常に考えましょう。上司を見ると自分の将来の姿がイメージできるので、意識してみてください。

小売業界の今後の課題は?

小売業界の今後の課題の1つは、少子高齢化と人口減少による市場の縮小です。

人口の減少は、商品を購入する人口が減ることを意味します。また同時に働き手の減少にもつながります。

小売業界は人対人の業界であるため、人口減少は必ず向き合う必要がある課題です。

まとめ:業界拡大が期待される小売業界に挑戦してみよう!

まとめ:業界拡大が期待される小売業界に挑戦してみよう!

小売業界は生活に不可欠な日用品を扱う、我々になくてはならない仕事の1つです。

お客様と直接コミュニケーションを取って、感謝の言葉をいただけるのが小売業界です。また自分の企画した商品が世に出て、人々の生活の役に立つというやりがいも感じられるでしょう。

各企業は、今後も持続可能な経営をするために様々な施策を展開しています。新型コロナウイルスの収束後はさらに業界の拡大も考えられます。

小売業界に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!

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