組織に所属すると、同僚や先輩とコミュニケーションを取りながら仕事を進めることが必要です。しかし、先輩からの「セクハラ」や「パワハラ」、求人情報の相違により会社を信用できなくなることがあるかもしれません。このような問題に悩まされる人は多いと考えられます。
この記事では、会社や上司のことを信用できなくなる理由や、その信用がない中で働くデメリットについて紹介しています。さらに、会社や上司のことを信頼できなくなったときの対処方法も解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
会社や上司を信用できない理由
会社に所属していると、多様な性格を持った人々が働いているため、コミュニケーションを取りながら仕事を進めることが重要です。しかし、組織内には強い口調で罵倒したり、食事会への参加を強制したりする先輩社員が存在し、今なお社会問題として扱われています。
このような状況が長引くと、上司への不安や不信感が増して、会社や上司を信用できなくなることがあります。
- 会社業績が悪い
- 評価企業があいまいｓ
- 上司からのハラスメントが黙認されている
- 給料が正しく支払をされていない
会社業績が悪い
会社の業績が悪くなると、従業員はこの会社で働くことに不安を感じる傾向があります。特にコロナウイルスの影響により、日本の大手企業も経営が悪化し、世界的にはリストラを発表する企業もありました。
確かに、日本の労働者は法律で守られているものの在籍している企業が倒産すれば職を失います。だからこそ、自分のスキルだけで稼ぐフリーランスの方が増えてきている傾向にあります。
現在は、フリーランスとして働く人も多くなってきていますが、それでも企業に所属して働く方が多いです。そのため、企業の経営悪化は従業員の安心を揺るがす根幹的な問題となります。
評価企業があいあまい
会社の評価精度があいまいな会社は、従業員の不満を煽り、会社や上司の信頼低下に繋がります。会社や上司は、従業員の評価に対してルールに基づいて評価していることを証明しなければなりません。ルールに基づいた評価であれば従業員は、評価に対して納得できるものの上司の個人的な感情などで評価されたものであれば、納得ができません。
人事評価などは、できるだけ従業員に周知し、新入社員が入社されたときは人事評価精度の勉強会を開催し、従業員への理解を深めることが重要です。
上司からのハラスメントが黙認されている
上司からのハラスメントが黙認されている組織体制は、従業員の会社への不信感を引き起こします。ハラスメントを受けた従業員は、精神的・肉体的に苦痛を受け、長期休暇や退職に追い込まれることがあります。それにもかかわらず、ハラスメントが横行している状況を改善しない組織体制は、会社への不信感を高めることになります。
現在の日本企業におけるハラスメント事情は、昔のような蹴る・殴るといったハラスメントから精神的なダメージを与えるハラスメントに変ってきています。だからこそ、隠れたハラスメントに怯えている従業員がいる可能性があります。
給料が正しく支払わなれない
給料が正しく支払われない多くのケースは、求人情報との相違が原因です。それによって、会社の信頼が失墜する恐れがあります。例えば、介護関係の募集であれば夜勤の回数を平均より多く入れた状態で、月額給与をアピールして実際に入社して働いてみると給与にギャップがあるというのは、良く聞きます。
給料が正しく支払われていない会社は、従業員からの信用なくし退職につながります。
実際の業務内容が募集と異なる
求人情報と実際の業務内容が異なる場合、従業員の不信感を招く可能性があります。新入社員が最初に感じる違和感の一つが、入社後のギャップです。入社後のギャップとは、求人情報に記載されている仕事内容と実際の仕事内容に違いがあることです。
入社する従業員にとっては、求人情報に載っている仕事内容に期待して就職先を決めてます。そのため、実際の業務と求人に載っている業務と相違があると従業員のモチベーションが下がる可能性があります。
もし、会社の事情で求人情報と異なる業務を任せなければならない場合は、事前に説明し、双方が納得したうえで業務を開始しましょう。
ボーナスがない
会社からボーナスが支給されないのは、従業員のモチベーションの低下に繋がり退職する際の理由になります。従業員にとって、ボーナスは日々の業務の評価に対する対価と受け取られます。コロナウイルスのように、企業にとって社会的事象が発生した場合、ボーナスが支給できないこともやむを得ないでしょう。
従業員のモチベーションにとって、ボーナスは大きな影響を持ちます。ボーナスは、評価期間中の業績評価に対する報酬です。したがって、企業は従業員を適切に評価し、適正なボーナスを支給することが重要です。
理不尽
会社が従業員に理不尽な扱いすると、会社の信用がなくなります。従業員が会社の理不尽を感じる瞬間は、以下のとおりです。
- 上司から嫌な仕事•雑務を押し付けられる
- 自分の成果を認めてくれない
- 正当な評価をされていない
組織の中で仕事をしていると、理不尽なことは多少ありますがそれが会社の中で蔓延している組織は、良い職場とは言えないでしょう。
仕事ができない
しけ
会社や上司を信用できない状態で働くデメリット
自分のキャリアを成長させるためには、職場環境が重要になります。会社の内部に目標にしている先輩がいると、自分の仕事観が磨かれ成長スピードが早いです。
しかし、尊敬できないメンバーがチームや社内に在籍していると、社員同士のモチベーションが上がりません。このような組織では、成長のスピードが遅くなります。
この環境で育った方が先輩になると、会社全体の雰囲気が悪くなり、新しく入ってきた社員の方はモチベーションが下がります。ここからは、以下の内容について詳しく解説していきましょう。
- 体や心を壊す
- 成長がしにくい
- 時間を無駄にしてしまう
体や心を壊す
会社や上司の信用がなくなると、精神的・体力的に疲れ、心身ともに健康に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、分からないことがあっても聞けず、上司から軽くあしらわれたり、無視されたりすると、仕事に対するストレスが増大し、メンタルヘルスに悪影響を与えます。
また、嫌な仕事を先輩から任され、残業や休日出勤が増えると、体力的な負担も増大し、身体的な健康にも悪影響を与える可能性があります。
つまり、上司や会社の信用は従業員の健康面に大きな影響を与えることになります。
成長がしにくい
上司に恵まれないと、自己成長スピードが遅くなる傾向にあります。なぜなら、自分が仕事をした結果に対してきちんとフィードバックできる方が、いないからです。例えば、営業成果が出ていない先輩から、フィードバックを受けても成果を出すための具体的な解決策ではなく、根性論のような解決策を言ってくるでしょう。
時間を無駄にしてしまう
会社や先輩が信用できない会社で働くのは、時間の無駄にしてしまう可能性があります。心や体が疲れたり、自分の成長が見込めなかったりすることが、多いからです。
さらに、今後のキャリアにも影響する可能性があるからです。例えば、会社や先輩が信用できない会社で3年働き続けるのと、1年で見切りをつけ退職して次の転職先で成果を出すために頑張るとでは、明らかに心理的な負担が軽減されます。
社会人になってからの時間の使い方は、今後のキャリアに影響します。
会社や上司を信用できない時の対処方法
会社や上司を信用できないときは、どのように対処したらよろしいのでしょうか。ここで、大事になるのが、「誰に相談する」かです。相談する相手を間違えると、相談した内容が上司や会社に漏れハラスメントに繋がるおそれがあります。
このような状況に陥ったときの対処方法を、以下の内容で説明します。
- 同僚に相談する
- 退職する
- 転職する
同僚に相談する
会社や上司との関係がうまくいかない場合は、信頼できる同僚に相談しましょう。ただし、相談相手を選ぶ際には注意が必要です。相手が上司と仲が良い場合は、相談内容が漏れる可能性があります。
情報が漏れることによって、会社や上司からの扱いが悪くなることを避けるためにも、相談する相手は同じ境遇に立たされているような人に相談するのがおすすめです。
退職する
上司や会社に対して信頼を失った場合、退職を選ぶことも一つの選択肢です。人や会社の雰囲気を変えることは簡単ではないため、我慢してそのような職場に留まることにメリットはあるでしょうか。精神的・肉体的な疲労が蓄積され、時間を浪費するだけになるかもしれません。時間を有効活用するためにも、早めに退職を検討することをおすすめします。
もし退職する場合は、次の就職先を決めてから退職することが望ましいです。収入面だけでなく、離職期間についても面接で問われることがあります。離職期間が長いほど、採用面接での不利益が生じることがあります。そのため、次の就職先が決まっていなくても、退職する前に転職活動を始めることが望ましいです。
転職する
会社や上司が信用できないときは、転職することもおすすめです。ただ、理想の会社に出会えるか不安という気持ちを持つ方もいるでしょう。
転職することで、人間関係がリセットされ新たな気持ちで仕事に打ち込めるでしょう。ただし、同じような職場を選ばないように、注意しなければなりません。
転職するときは、同じような職場を選ばないように細心の注意を払いましょう。紹介会社のエージェントやハローワークに相談することをおすすめします。彼らは、人間関係や勤務スケジュールに関する情報を持っています。気になることがあれば、積極的に質問しましょう。
したがって、転職するときは細心の注意を払いながら転職活動を進めましょう。
まとめ
今回は、会社や先輩が信用できない職場環境で働き続けると、自身のキャリアにどのような影響があるのかについて、解説してきました。特に、ハラスメントが横行している職場や会社の人事評価制度が従業員に周知されていないような会社は、従業員から信用されない傾向にあります。
このような職場環境に身を置かれている方は、退職や転職をして職場環境を思い切って変えることが重要です。限られている時間を無駄にしないようにするためにも、今後のキャリアについて考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。