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【衰退傾向?】ゲーム業界の現状と動向を解説|職種ごとの仕事内容も紹介

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「ゲーム業界はブラック企業が多いから、就職先としてはやめとけと言われる…」

上記のように、ゲーム業界を誤解している就活生は非常に多いでしょう。

たしかに、数年前のゲーム業界は超過酷な現場で、毎日のように徹夜しながらバグの対応をすることも多かったです。

しかし、現在は働き方改革が進んでおり、ホワイトで自由さが許容されやすい企業であることがほとんどです。ゲームを作ることが好きな人は、楽しく働くことができるでしょう。

そこで、この記事では以下の内容を解説します。

  • 職種ごとの仕事内容
  • 近年の動向と将来性
  • ゲーム業界への就職はやめておいた方が良い?

10分ほどで読めますので、ゲーム業界に興味がある人はぜひご一読を!

ゲーム業界とは?仕組みを解説

ゲーム業界とは?仕組みを解説

ゲーム業界とは、家庭用ゲーム機やゲームセンターのゲーム機を開発・販売するゲーム会社のことを指します。

ゲーム会社は、以下の2つに大別されます。

企業形態事業内容代表企業
ハードウェアメーカーゲーム機器の開発・販売SONY任天堂
ソフトウェアメーカーゲームソフトの開発・販売バンダイナムコスクウェア・エニックス

またゲーム企業の多くは、ゲームの開発・販売以外にも以下のような関連事業も展開しています。

  • ゲームの映画化・アニメ化などのメディアミックス事業
  • 攻略サイトなどゲーム情報サイトの運営事業
  • 既に出回っているゲームタイトルを買収し、作り直して販売するリビルド事業

ゲーム制作や関連事業に関われる唯一無二の業界のため、ゲームやアニメが好きな方は楽しんで仕事ができるでしょう。

ゲーム業界の仕事内容

ゲーム業界の仕事内容

ゲーム業界の仕事内容は以下の8つです。

  • ゲームプランナー
  • ゲームディレクター
  • ゲームプロデューサー
  • ゲームプログラマー
  • シナリオライター
  • ゲームデザイナー
  • サウンドクリエイター
  • ゲームデバッカー

他業界に比べて職種が細かく分かれている点が、ゲーム業界の特徴です。

それぞれ解説します。

ゲームプランナー

ゲームプランナーは、市場調査をもとにゲームの「企画」をする仕事です。

具体的な企画内容は以下の3つです。

  1. ゲーム全体のルール
  2. 登場するキャラクターとその動き
  3. 画面のレイアウトやシナリオ

企画後は社内向けにプレゼンテーションを行ったり、制作メンバー向けに仕様書を作成したりします。

ゲームプランナーは、自分の作りたいゲームではなく顧客ニーズを踏まえたゲームを企画する必要があるため、マーケティング能力が必要です。また、面白いゲームを企画するクリエイティブ力や、制作メンバーとのコミュニケーション力も求められます。

新卒のゲームプランナーは、まずは開発したゲームのテストをするデバッグ業務が中心になり、徐々に企画もするようになります。

ゲームディレクター

ゲームディレクターは、作品完成までのスケジュールを管理する仕事で、ゲームプランナーが作成した仕様書をもとにスタッフに指示出しをします。

ゲームプロデューサーと間違われがちですが、ゲームディレクターの方がゲーム開発寄りの現場監督に近い職種です。大規模な現場になると、プログラム部門のディレクターやデザイン部門のディレクターなど、細かく分けられます。

直接ゲーム開発は行わないものの、ゲーム制作の全体を指揮するため、ゲームディレクターの手腕や専門知識がゲームの品質に大きく影響するのです。また、チームをまとめるためのリーダーシップや、開発メンバーとのコミュニケーション能力が求められます。

新卒でゲームディレクターに配属されることは、基本的にありません。ゲームプログラマーから出世するコースがほとんどのため、興味がある人は現場でコツコツ実績を積みましょう。

ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーは、ゲームを開発する際の予算や制作スケジュールの策定、開発メンバーのアサインなど、プロジェクト全体の指揮をする仕事です。

ゲームディレクターに比べて仕事の範囲が広くなり、管理する人数や仕事内容も増えるため、ゲーム制作で最も重要な職種と言えます。

1度に複数人をマネジメントできる力や数字の分析力、問題解決能力が求められます。

新卒でゲームプロデューサーに配属されることは、基本的にありません。ゲームディレクターから出世するコースがほとんどのため、興味がある方は現場監督の実績を積みましょう。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、仕様書に合わせてゲームが動くようにプログラミングを行うエンジニアです。

C言語やC++などのゲーム制作用のプログラミング言語を用いて、キャラクターの動作やBGM、エフェクトの構築を行います。

ゲーム制作用のプログラミング言語を扱うスキルや、細部まで気を配れる注意力、バグの修正を根気強く続けられる忍耐力が求められるでしょう。

最近では、専用の端末やソフトを必要とせず、スマホやパソコンなど様々な端末で楽しめるクラウドゲームの人気上昇を背景に、ゲーム市場に参入する企業が増えています。それにより、ゲームプログラマーの需要は拡大しており、求人数も多くなっています。興味がある人はぜひ挑戦してみましょう。

シナリオライター

シナリオライターは、ゲームのストーリーを作成する脚本家の仕事で、キャラクターの性格やセリフなどゲーム制作の根幹を担っています。

ゲームプランナーが作成する仕様書ですので、コンセプトは用意されますが、基本的には1からストーリー展開を考えます。

また魅力的なストーリーを作るための想像力や文章力、ゲームプランナーたちと協力するためのコミュニケーション力がシナリオライターには必要です。

脚本家としての経験やスキルはもちろん重視されますが、本人の想像力が1番重要な職種のため、未経験の新卒にもチャンスがある職種です。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーは、ゲームに登場するキャラクターやアイテムをデザインする仕事で、以下の2種類に大別されます。

  • CGでキャラクターやアイテムを作成する「CGデザイナー」
  • 商品のパッケージやタイトルデザインを作成する「グラフィックデザイナー」

他の人とは違うキャラクターを作れる発想力や、「Photoshop」及び「Illustrator」などのデザインツールを扱える専門スキル、CGクリエイター検定などの資格が求められます。

専門スキルがあれば新卒からでも挑戦できる職種のため、興味がある方は以下の章で紹介する資格取得に挑戦してみましょう。

サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは、戦闘シーンやゲーム全体を盛り上げるBGM・効果音を制作する仕事です。

ゲームにおいて、BGMや効果音を重要視するユーザーは意外に多いため、作品のイメージを崩さない音源を選定して、サウンドを仕上げていきます。

作曲スキルだけでなく、プログラミング言語を用いて音をデータ化するスキルも求められます。「サウンドレコーディング技術認定」や「Pro Tools技術認定」などの資格を取得していると仕事の幅を広げられるでしょう。

ゲームデバッガー

ゲームデバッガーは、開発後のゲームを実際にプレイし、不具合やバグがないかテストする仕事です。

キャラクターをぐるぐる走らせたり、壁に何度もぶつからせたりする単純作業を繰り返し、ユーザーが違和感なくプレイできるようにゲームを改善するのです。

求められる専門スキルは特になく、単純作業を根気強く行う集中力やゲーム愛があれば誰でもできます。

ゲームデバッガーは、多くのゲーム会社で未経験OKのアルバイトでも募集されています。学生時代からゲーム業界に関わる方法の1つのため、興味がある方は応募してみましょう。

ゲーム業界に必要な資格

ゲーム業界に必要な資格

ゲーム業界で働く上で、必須な資格はありません。しかし、持っていることで職種や仕事内容の幅が広がる資格はいくつかあります。

デザイン系とプログラミング系に分けてまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

【デザイン系】

資格名資格内容
Illustratorクリエイター能力認定試験 Adobe Illustratorを使用したグラフィックデザインの制作能力を証明する資格
Photoshopクリエイター能力認定試験Adobe Photoshopを使用したグラフィックデザインの制作能力を証明する資格
CGクリエイター検定CGに関する理解力、CGの映像制作に必要な能力を証明する資格
サウンドレコーディング技術認定録音機器を操作する技術力を持ち、レコーディングを行えることを証明する資格
Pro Tools技術認定アビッドテクノロジー社のPro Toolsを扱えることを証明する資格

【プログラミング系】

資格名資格内容
ITパスポート情報技術に関する基礎的な知識を持つことを証明する資格
情報処理技術者試験情報処理技術者としての知識・技能が一定水準に達していることを証明する資格
CGエンジニア検定ゲームのソフトウエア開発やカスタマイズを行うための知識や技能を証明する資格
Unity認定資格ゲーム制作に特化したゲームエンジンである「Unity」を扱えることを証明する資格
応用情報技術者ITエンジニアとして応用的な知識・技能を有することを証明する資格
基本情報技術者ITエンジニアとして基本的な知識・技能を有することを証明する資格

これらの資格を持っていると、熱意がある学生だと面接官にアピールできるでしょう。

また資格だけでなく、ゲーム会社で働いた経験もアピールできます。実際に働いてみたい人は、各社ゲームデバッガーのアルバイトを募集することが多いので、応募してみましょう。

ゲーム業界が向いている人の特徴

ゲーム業界が向いている人の特徴

ゲーム業界が向いている人の特徴は以下の3つです。

  • ゲームを「作る」ことが好き
  • 体力がある
  • 細部までこだわりを持てる

ゲームを「作る」ことが好きな人は、ゲーム業界で楽しく仕事ができるでしょう。

しかし、ゲームで「遊ぶ」のが好きな人には向いていない可能性があります。なぜなら、バグチェックでゲームをする事はあっても、あくまでも仕事のため、自分の好きなようにゲームができる訳ではないからです。

ゲーム業界は、ゲームを「作る」業界であるということに注意しましょう。

また、ゲーム業界の作業量は非常に多く、納期に間に合わせるために睡眠時間やプライベートの時間を犠牲にする時もあります。そのため、体力がある人にも向いています。

さらに、本当に良いゲームを制作するためには、シナリオ・音楽・キャラクター・デザインなどどの分野でも妥協が許されません。細部までこだわれる人もゲーム業界に向いているでしょう。

ゲーム業界の魅力や就職するメリット

ゲーム業界の魅力や就職するメリット

ゲーム業界の魅力や就職するメリットは以下の3つです。

  • テレワークが多い
  • 自由な社風であることが多い
  • ゲーム開発に関わることができる

新型コロナウイルス感染防止のために、ゲーム業界ではテレワークに移行している企業が多いです。満員電車でストレスを感じたり、オフィスへの通勤に時間をかけたりする必要がないため、インドアの人には魅力的でしょう。

また、ゲーム会社は自由な社風であることが多いです。服装や髪型が自由なのはもちろん、フレックスタイム制(労働者が始業・終業時刻、労働時間を決める制度)を導入している会社も多いです。結果を出していればとがめられないのは魅力的でしょう。

さらに、サラリーマンとしてお金をもらいながら、ゲーム開発に関わることができます。自分が携わった作品を世の中に出せるのは、ゲームを「作る」ことが好きな人にとって非常に魅力的でしょう。

ゲーム業界の大変さや就職するデメリット

ゲーム業界の大変さや就職するデメリット

ゲーム業界の大変さや就職するデメリットは以下の3つです。

  • 休日の出勤が発生する
  • 給与格差が大きい
  • 上下関係がある

ゲーム業界では、納期直前に追い込み作業が発生することが多く、休日に出勤をしなければならないことがあります。リリースの直前はかなり多忙になるでしょう。

また、ゲーム業界は実力主義のため、社内の給与格差が大きいことが多いです。新卒でなかなか年収が上がらない人もいれば、中途採用でいきなり数千万の年収を稼ぐ人もいます。実力主義の雰囲気が苦手な人はデメリットに感じるでしょう。

さらに、ゲーム業界では基本的に開発職が評価されるため、上下関係が生まれやすいです。開発職以外は結果を出しても評価されにくい傾向があるため、自分よりも仕事はできなくても、かつてゲームをヒットさせた開発職が高い役職に居続けることも多いです。

デメリットはどの業界にも必ず存在するため、他の業界と比べてみながら自分が納得できる内容かどうか、必ず確認しましょう。

ゲーム業界の有名企業を4社紹介

ゲーム業界の有名企業を4社紹介

ゲーム業界の有名企業は以下の4社です。

  • ソニー
  • 任天堂
  • バンダイナムコ
  • スクウェア・エニックス

それぞれ解説します。

ソニー

ソニーは日本のゲーム業界最大手企業で、完全子会社のSony Interactive Entertainmentがゲーム事業を担っています。代表的なハードウェアは「プレイステーションシリーズ」です。

初代プレイステーションを日本で発売した1994年以降、シリーズ累計販売対数は5億5000万台以上(2022年3月31日時点)であり、現在はプレイステーション5が主力商品です。

また、近年のソニーは月額課金・定額制で契約する「サブスクリプションモデル」のビジネスに力を入れています。

例えば、月額850円でオンラインで世界中の人と対戦したり、毎月ゲーム数本を追加料金なしで遊べたりする「プレイステーション・プラス」という会員サービスを手がけているのです。会員数は4,730万人(2022年6月30日時点)で、今後も増加するでしょう。

さらに、ソニーは働き方が大きく変化しています。リモートと対面の両方のメリットを活かすハイブリッド型の働き方「フレックスモード」を世界共通で導入しているのです。柔軟な働き方をしたい人にとって魅力的でしょう。

「プレイステーションシリーズ」の開発に携わりたい人や、柔軟な働き方でライフワークバランスを重視したい人は、ぜひ挑戦してみてください。

参考:SONY|PlayStationの採用情報

参考:Sony Interactive Entertainment|ビジネス経緯

任天堂

任天堂は、日本のゲーム業界を代表する大手企業です。「スーパーマリオ」「どうぶつの森」「ゼルダの伝説」など有名なタイトルをいくつも扱っているので馴染み深いでしょう。

1983年に「ファミリーコンピュータ」を発売して以来、独創的な製品を作り続け、2017年には「Nintendo Switch」を発売しました。2022年6月末時点での「Nintendo Switch」の販売台数は1億1,108万台、ソフトウェアの販売実績は8億6,359万本となっており、現在の主力商品となっています。

任天堂がゲーム開発以外に力を入れているのが、人材育成です。人材を最重要な経営資源としており、新入社員研修や各種社内研修だけでなく、実務を通じた教育や外部セミナーの受講の機会を設けています。

さらに、自分の将来像を描いて継続して成長できるように、定期的に上司とキャリアを振り返る機会も設けているのです。

馴染み深いタイトルをいくつも抱える大手企業で、今後のキャリアのための育成を受けたい人は、ぜひ任天堂に挑戦してみましょう。

参考:任天堂|ゲーム専用機販売実績

参考:任天堂|人材の育成・開発

バンダイナムコ

バンダイナムコは家庭用ゲームだけでなく、幅広く事業展開をしているゲーム会社です。現在は以下の3つの事業を展開しています。

  • トイホビーやゲームを扱う「エンターテインメント事業」
  • 映像・音楽プロデュースとIPクリエイションを統合した「IPプロデュース事業」
  • 業務用ゲーム機器の企画、開発、販売を行う「アミューズメント事業」

バンダイナムコの最大の強みは、「IP(キャラクターなどの知的財産)」の世界観や特徴を活かし、最適な商品サービスとして提供する「IP軸戦略」です。

仮面ライダーやドラゴンボール、アイドルマスターなど年間300以上のIPを活用し、様々な商品・サービスを世界各地に展開しているため、継続して安定した利益を出すことができるのです。

また、バンダイナムコが近年注力しているのが、「IPメタバース(コンピュータの中に構築された、3次元の仮想空間)」の開発です。仮想空間の中で、フィジカルとデジタルを融合したバンダイナムコならではのコンテンツ開発を進めています。

バンダイナムコが抱えるオリジナルIPやメタバースを用いて、自分ならではの商品やサービスを開発したい人は、ぜひ応募してみましょう。

参考:BANDAI NAMCO Group|統合レポート 2021

スクウェア・エニックス

スクウェア・エニックスは、「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」、「太鼓の達人」を手がけているゲーム会社です。

企業理念として「最高の『物語』を提供することで、世界中の人々の幸福に貢献する」を掲げており、社員は以下の価値観を大事にしています。

  • エンターテイメントへの強い情熱を持つ「プロフェッショナリズム」
  • 常にお客様の期待を超えるコンテンツを提供する「創造性・革新性」
  • 国籍や性別、年齢に関係なく自由に切磋琢磨する「柔軟性・多様性」

また、スクウェア・エニックスは家庭用ゲーム機だけでなく、全国のアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器の企画や開発、販売を行うアミューズメント事業にも注力しています。

アクションゲームからカードバトルゲーム、パズルゲームを制作するのはもちろん、日本全国で展開するアミューズメント施設「タイトーステーション」を運営し、地域に密着した多彩な形態のお店づくりを推進しています。

「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」など、「物語」にこだわり尽くした作品に関わりたい人や、アミューズメント事業に関わりたい人はぜひ応募してみましょう。

参考:スクウェア・エニックス|事業紹介 アミューズメント事業

参考:スクウェア・エニックス|求める人材

ゲーム業界の志望動機の書き方

ゲーム業界の志望動機の書き方

ゲーム業界の志望動機を書く際には、以下の2点を明確にしましょう。

  • なぜゲーム業界なのか?
  • なぜその企業なのか?

まず初めにゲーム業界を志望する理由を伝えましょう。その際に、VRやARなどの技術の高度化という特徴や、eスポーツ市場の拡大などのトレンドを押さえておけば、企業側はプラスに見てくれます。

次に、ゲーム会社が数多くある中で、その企業を志望する理由を伝えましょう。各ゲーム会社は扱うタイトルや事業の強みが明確に異なります。志望する企業のゲームを通して感動した経験などをアピールしましょう。

ゲーム業界の自己PRの書き方

ゲーム業界の自己PRの書き方

ゲーム業界の自己PRを書く際には、以下の2点を抑えることが重要です。

  • どのように企業に貢献できるか?
  • 求められる能力を発揮した経験

自分がどのように企業に貢献できるかを書く際には、企業の求める人物像と自分が近いことをアピールしましょう。企業理念を確認し、どのような人材を求めているか必ず確認する必要があります。

また、ゲーム会社から求められる能力を発揮したエピソードを伝えましょう。職種ごとに求められる能力は以下の通りです。

職種求められる能力
ゲームプランナー面白いゲームを企画するためのクリエイティブ力市場ニーズを読み解くマーケティング能力制作メンバーとのコミュニケーション能力
ゲームディレクターゲームに関する専門スキルチームをまとめるためのリーダーシップ上層部や制作メンバーとのコミュニケーション能力
ゲームプロデューサーマネジメント能力分析力問題解決能力
ゲームプログラマープログラミングスキル細部まで気を配れる注意力バグの修正やテストを根気強く続けられる忍耐力
シナリオライター想像力文章力多くの人と協力するためのコミュニケーション能力
ゲームデザイナー高いデザインスキルDTP検定などの資格豊かな発想力
サウンドクリエイター作曲スキルプログラミング言語を用いて音をデータ化する技術豊かな発想力
ゲームデバッカー単純作業を根気強く継続して行える集中力ゲーム愛

ゲーム業界は職種の幅が広いことが特徴です。求められる能力も細分化されているため、具体的なエピソードをもとに自己PRを作成しましょう。

ゲーム業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

ゲーム業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

ゲーム業界の年収と給料を職種別に以下の表にまとめましたので、参考にしてください。

職種名年収月収(ボーナス含む)
ゲームプランナー300万円~600万円25万円~50万円
ゲームディレクター500万円~700万円42万円~58万円
ゲームプロデューサー600万円~900万円50万円~75万円
ゲームプログラマー500万円~800万円42万円~67万円
シナリオライター400万円~700万円33万円~58万円
ゲームデザイナー500万円~700万円42万円~58万円
サウンドクリエイター500万円~700万円42万円~58万円
ゲームデバッカー200万円~400万円17万円~33万円

職種だけでなく、会社によっても給与水準は異なります。他の業界と比べた上で、納得できる給与かどうかを必ず確認しましょう。

ゲーム業界の動向や今後の将来性は?

ゲーム業界の動向や今後の将来性は?

ゲーム業界は将来性がある業界と言えます。理由は以下の3つです。

  • eスポーツの活発化
  • クラウドゲームの人気
  • VR・AR技術を用いたゲーム市場の発展

それぞれ解説します。

eスポーツの活発化

eスポーツの活発化が、ゲーム業界の成長の後押しをしています。eスポーツとは「エレトロニックスポーツ」の略で、対戦ゲームをスポーツと捉えたものです。

主な種目は、格闘・戦闘・球技・トレーディングカード・パズル・シューティングなどで、任天堂の「大乱闘スマッシュブラザーズ」やスクウェア・エニックスの「太鼓の達人」などが挙げられます。

海外ではスタジアムに観客を入れ、ネットで同時配信するなど大型の大会が多数開催されています。日本でも、NTTドコモが世界的なプレイヤー輩出を目的に、国内eスポーツリーグ「X-MOMENT」を設立しており、競技人口は増えることが予想されます。

それに伴いゲーム会社の売上も増えることが予想されるため、業界の将来性があると言えるのです。

クラウドゲームの人気

近年のゲーム業界で、新たに人気を博しているのが「クラウドゲーム」です。

クラウドゲームとは、映像や音をサーバーから受信してプレイするストリーミング配信型のゲームで、専用の端末やソフトを必要とせず、スマホやパソコンなど様々な端末で楽しめるのが特徴です。

それに対し、従来のようにゲームをプレイする際に本体の機器を必要とするゲームのことを「コンソールゲーム」と言います。「Nintendo Switch」や「プレイステーション」などが具体例として挙げられます。

クラウドゲームは、ハードの端末を開発して販売する手間とコストが必要ないため、新しくゲーム市場に参入する企業が多いです。現在人気の大手企業だけでなく、新たな人気企業が誕生する可能性があるゲーム業界は、将来性があると言えます。

VR・AR技術を用いたゲーム市場の発展

近年のゲーム業界では、VR・AR技術を用いたゲームが注目されています。

ARとは「Augmented Reality(拡張現実)」の略で、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねることで、目の前にある世界を仮想的に拡張する技術です。

VRとは「Virtual Reality(仮想現実)」の略で、専用のゴーグルを装着することにより、限りなく実体験に近い体験が得られる技術です。

ARを使ったゲームの例として挙げられるのは、スマホ用ゲーム「ポケモンGO」でしょう。スマホ画面のポケモンと目の前の風景を重ねることで、ポケモンが現実世界に存在するかのように感じるのです。画面上だけのCGとは桁違いにゲームの世界に没入できます。

バンダイナムコもVR技術を用いた「IPメタバース(コンピュータの中に構築された、3次元の仮想空間)」の開発に注力しています。フィジカルとデジタルを融合したバンダイナムコならではのコンテンツ開発を進めているのです。

ARやVRを用いたゲーム開発は、今後新たな市場としてさらに盛り上がることが予想され、未開拓の市場があるゲーム業界は将来性があると言えます。

ゲーム業界のよくある質問:ゲーム業界への就職はやめておいた方が良い?

ゲーム業界のよくある質問:ゲーム業界への就職はやめておいた方が良い?

ゲーム業界に関して就活生からよくある質問が、「ゲーム業界はブラック企業が多いと聞くが、就職先としてはやめた方が良いのか?」です。

「ゲーム業界はやめとけ」と言われる理由は、世間的に過去の悪いイメージが抜けておらず、現在も誤解されているからでしょう。

実際のゲーム業界は年々成長している、ホワイトで将来性のある業界です。

ゲーム業界のよくある誤解は以下の3つです。

  • 超過酷労働の現場
  • 慢性的な人材不足
  • 業界自体が衰退している

それぞれ、実際との違いを解説します。

超過酷労働の現場

ゲーム業界は約5年ほど前まで、超過酷な現場であることが多かったです。実際に働いていた方からは、「全く家に帰れなかった」とか「100日連続勤務だった」という声もありました。

しかし、現在は働き方改革もあり、勤務時間がホワイト化している企業がほとんどです。テレワークがゲーム業界に浸透してきたため、残業も他業界と同水準まで減少しています。

注意すべきは、ゲーム会社の繁忙期がハードである事に変わりはないことです。なぜなら、ゲーム会社には納期があり、期間内に予期せぬバグに対応する必要があるからです。

納期がある業界は、基本的に納期直前はハードになります。現在のゲーム業界は他業界と同程度の忙しさに落ち着いているため、興味がある方は安心して応募しましょう。

慢性的な人材不足

ゲーム業界は人手不足のことが多く、常に求人が出ています。しかも、ただ人手が足りないわけではなく、実力のある人材が不足しています。

なぜならゲーム業界は実力主義のため、昇給よりも転職の方が年収を上げやすく、実力のある人が採用されても転職することが多いからです。

つまり、働きたい人がいないから人手不足なのではなく、業界の構造上実力のある人材は業界内を巡りやすいのです。実力があれば環境を変えて、より良い条件で働きやすい業界のため、興味がある人はぜひ挑戦しましょう。

業界自体が衰退している

近年のゲーム業界は、衰退しているというイメージを持っている人が一定数います。

なぜならソニーや任天堂などの日本企業が、世界トップを席巻していた勢いが無くなっているからです。海外のゲーム会社の著しい成長もあり、相対的に期待できない業界という印象が持たれているのです。

しかし、実際にはゲーム業界は年々成長しています。

ファミ通ゲーム白書2022」によると、2021年の世界ゲーム市場規模は21兆8927億円と推計されており、前年比約6%の増加となりました。新型コロナウイルスによる巣ごもり需要だけで終わらなかったことを示しています。

このようにゲーム業界の市場規模は年々拡大しており、今後も将来性があると言えます。興味がある人は積極的に挑戦しましょう。

まとめ:過去のイメージに囚われずに、自由なゲーム業界に挑戦しよう!

まとめ:過去のイメージに囚われずに、自由なゲーム業界に挑戦しよう!

ゲーム業界は世間的に過去の悪いイメージが抜けきれてないため、「就職するのはやめとけ」と言われることが多いです。

しかし、実際は働き方改革によって他業界と同様の労働時間になったり、今後数年の業界の成長見込みも大きかったりと、非常に将来性のある業界です。

また自由な社風の企業が多いため、ゲームが好きな人やクリエイティブな仕事がしたい人にとっては働きやすい業界でしょう。

少しでもゲーム業界に興味がある人は、世間体や過去のイメージにとらわれずに、ぜひ挑戦してみましょう!

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