「文系で高収入な『勝ち組』と言えるのはどんな職業なんだろう…」
「仕事が楽しくてホワイトな職業に就きたいけど、どの業界が良いか分からない…」
就職では高収入な「勝ち組」になりたいけど、どの業界や職業に就けばいいか分からないという就活生は非常に多いです。
また、仕事が楽しくてホワイトな業界や職業で働きたいけど、探し方が分からないという就活生もいます。
そこで、今回は以下の内容を解説します。
10分ほどで一読できますので、就職で勝ち組になりたい文系の方は、ぜひご一読を!
高収入を狙える文系の勝ち組の職業3選
マイナビ転職によると、平均年収が高い文系の勝ち組職業は、以下の3つです。
- 経営コンサルタント
- コピーライター
- 不動産営業
それぞれ解説します。
参考:マイナビ転職|202022年版 モデル年収平均ランキング
経営コンサルタント
経営コンサルタントとは、企業が抱える課題を分析し、経営陣に解決手段を提案する職業です。
経営コンサルタントの平均年収は1,335万円で、20代でも年収1000万円以上稼ぐ人も少なくありません。
具体的な就職先としては、「マッキンゼー・アンド・カンパニー」や「ベイン・アンド・カンパニー」、「ボストン コンサルティング グループ」が稼げると言われています。
ただし経営コンサルタントは高待遇の代わりに、激務になりやすかったり、いきなりクビになったりすることがあるため注意しましょう。
平均勤続年数は3〜6年と言われており、「UP or OUT(昇進するか、さもなくば退職するか)」という言葉があるほど、人の入れ替わりが激しい業界です。
そのため「プライベートを犠牲にしてでも、本気で稼ぎたい」という気持ちがある方は、経営コンサルタントに挑戦してみましょう。
コピーライター
コピーライターとは、新聞広告や雑誌広告、テレビCMなどに使用される文言(コピー)を作成する仕事です。
コピーライターの平均年収は1,019万円で非常に高く、「こんなに稼げるイメージはなかった…」という方が多いでしょう。
具体的な就職先としては、「電通」や「博報堂」、「サイバーエージェント」などの広告代理店が中心になります。
またコピーライターの特徴として、フリーランスで独立する方が多い点が挙げられます。
はじめはサラリーマンよりも年収が低いですが、結果を出して有名になれば、フリーランスの方が稼げるようになるでしょう。
そのためコピーライターに興味がある方は、まずは広告代理店で働いて実績を作り、その後独立するキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。
不動産営業
不動産営業には、戸建てやマンションを個人顧客に売る「販売」や、住宅を借りたい顧客に賃貸契約を提案する「賃貸仲介」などの種類があります。
マイナビ転職によると、不動産営業の平均年収は992万円で、文系で稼げる職業の代表例と言えるでしょう。
また不動産営業は、成果主義の傾向が強いという特徴があります。
営業で結果を出し続ければ、ボーナスやインセンティブが増えるだけでなく、昇給や昇進のチャンスも増えるでしょう。
ただし、不動産営業は営業ノルマが厳しいことが多いです。
ノルマを達成するために数字を追い続ける必要があり、達成できないと上司に怒られてしまうため、ストレス耐性がない人は向いていない可能性があります。
そのためストレス耐性に自信があり、とにかく稼ぎたいという文系の方は不動産営業に挑戦すると良いでしょう。
文系に人気な仕事が楽しい勝ち組の職業3選
マイナビによると、23卒の文系就活生に人気な勝ち組の職業は、以下の3つです。
- 営業企画・営業
- 総務・経理・人事
- 商品企画・開発・設計
それぞれ解説します。
営業企画・営業
23卒の文系就活生に最も人気な職業は「営業企画・営業」です。
具体的には、文系男子の44.5%、文系女子の26.6%が営業企画・営業を志望しており、非常に人気なことがわかります。
人気な理由としては、お客さんと直接コミュニケーションを取れる点が挙げられます。
自分が営業した結果、お客さんから感謝される機会も多く、やりがいを感じやすいです。
例えば不動産営業をしている私の知人は、「〇〇さんがそこまで言うなら、契約しようかな」と言われる際に、楽しさとやりがいを強く感じると言っていました。
このように営業企画・営業は、お客さんとコミュニケーションを取る中で仕事の楽しさを感じられる魅力的な職業です。
興味がある方は、ぜひ挑戦してみましょう。
総務・経理・人事
23卒の文系就活生に2番目に人気な職業は「総務・経理・人事」です。
具体的には、文系男子の19.7%、文系女子の26.3%が総務・経理・人事を志望しており、特に女子からの人気が高いことがわかります。
文系女子から人気な理由としては、転勤もなく長く働ける点が挙げられます。
出産や育児と仕事を両立できる環境のため、安定を求めている女性から人気です。
また経営陣との距離が近いことも、文系就活生から人気がある理由の1つでしょう。
私の知人は新卒で「経理」に配属されてから、会社の経営を左右する意思決定に関わったり、経営陣へのアドバイスをしたりしており、非常にやりがいを感じられるとのことです。
このように総務・経理・人事は、経営陣と関わる仕事をしながら、プライベートと仕事を両立しやすい職業です。
興味がある方は、ぜひ挑戦してみましょう。
商品企画・開発・設計
23卒の文系就活生に3番目に人気な職業は「商品企画・開発・設計」です。
具体的には、文系男子の10.5%、文系女子の15.0%が商品企画・開発・設計を志望しており、女子からの人気が若干高いです。
人気な理由としては、自分が考えた商品を実現化できる点が挙げられます。
ヒット商品を手がけて、たくさんの人に届けたいと考える就活生は多いでしょう。
実際に飲食業界で商品企画をしている私の知人は、自分が考案した商品を「うん、うん」と大きくうなずきながら食べている人を見て、涙が込み上げてきたと言っていました。
ただし、あくまでもお客さんのニーズがあるものを開発する仕事で、必ずしも自分の好きなものを作れるわけではないため、注意してください。
興味がある方は、挑戦してみましょう。
文系におすすめの勝ち組のホワイト業界3選
文系の就活生におすすめの残業時間が少ない勝ち組のホワイト業界は、以下の3つです。
- 航空業界
- 食品業界
- 海運業界
それぞれ解説します。
参考:OpenWork 働きがい研究所|日本の残業時間 定点観測
航空業界
航空業界は比較的ホワイトな業界として知られています。
なぜなら、航空事業を行うには国の認可が必要で、大手企業の寡占状態になっているため、経営が安定しているからです。
他社との競争が少ないため、ノルマや重労働を課す必要がなく、福利厚生を充実させやすくなっています。
例えばANAでは、出産や育児、介護による休職・短時間勤務制度が整備されています。またグループ会社では育児短時間勤務を、子供が小学校6年生まで適用可能です。
ただし、航空業界は好条件がそろっている代わりに、倍率は非常に高くなっているため注意しましょう。
特にCA(キャビンアテンダント)は女性から非常に人気があります。
そのため航空業界に興味がある方は、大学3年生からサマーインターンに参加したり、OB訪問したりして、就活対策を徹底しましょう。
食品業界
食品業界には、経営が安定していて福利厚生も充実している大手企業が多いため、就活生からホワイトな業界として人気があります。
なぜ経営が安定しているかというと、食品の生産工場を建てるには多額の初期費用が必要で、新規参入がしづらいからです。
その結果、他社との競争が少なくノルマや重労働を課す必要がないため、福利厚生を充実させやすくなっています。
例えばキユーピーでは、法律で定める制度のほかにマタニティ特別休暇や出産準備休暇、ベビーフードプレゼントなど様々な制度があり、出産・育児と仕事の両立ができる雇用環境が整っています。
ただし、大手の食品メーカーは例年就活生からの人気が高く、倍率がかなり高いため注意してください。業界最大手の明治は、採用倍率が300倍を超えることも少なくありません。
そのため食品業界に興味がある方は、入念に就活対策をしましょう。
海運業界
海運業界は非常にホワイトな業界として有名です。
なぜなら、新たに海運事業を行うには国の認可が必要で、参入障壁が非常に高く、大手企業の寡占状態になっているからです。
他社との競争が少なく経営が安定しているため、ノルマや重労働が課されにくくなっていたり、福利厚生を充実させやすくなっていたりします。
例えば川崎汽船では、年次有給休暇を1年目から14日も取得可能なことに加えて、通常の年次休暇以外の有給を7日間も取得可能です。
ただし注意すべき点としては、海運業界は昔から男性が多いため、体育会系の雰囲気の職場が多いことが挙げられます。
女性社員は少数派のため、居心地が悪く感じる方もいるかもしれません。
そのため、女性で海運業界に興味がある方は、OB訪問などを通して職場の雰囲気を確認してみると良いでしょう。
参考:川崎汽船|働く環境
文系女子におすすめの勝ち組の業界3選
マイナビによると、企業選択をする際に23卒の文系女子のうち39.5%が「安定している会社」がよいとのことです。
そこで安定している業界で働きたい文系女子には、以下の3つの業界をおすすめします。
- 保険会社
- 食品メーカー
- 公務員
それぞれ見ていきましょう。
保険会社
柔軟な働き方がしやすい環境で、長く働き続けたい女性には、「保険会社」がおすすめです。
なぜなら保険会社は、子どもの都合で休みやすい制度や予定に合わせて仕事時間を組み立てられる制度が整っていることが多いからです。
例えば私の知人は、「育児でしばらく仕事をお休みしても、落ち着いた頃に復帰しやすい環境が魅力的」と言っていました。
また保険会社には女性が多いため、先輩の女性にキャリアの相談をしやすい点も魅力的だそうです。
保険会社では柔軟に働けるため、出産や育児などのライフイベントと仕事を両立したい女性におすすめです。
食品メーカー
出産や育児などのライフイベントと仕事を両立しやすい環境で、長く働き続けたい女性には、「食品メーカー」がおすすめです。
なぜなら食品メーカーは、景気に左右されにくく経営が安定しているため、福利厚生が充実している企業が多いからです。
例えばキユーピーでは、法律で定める制度のほかにマタニティ特別休暇や出産準備休暇、ベビーフードプレゼントなど様々な制度が整っています。
ただし大手の食品メーカーは、全国に拠点を持っているため、全国転勤がある企業や部門もあります。
そのため、「食品メーカーに興味があるが転勤はしたくない」という方は、志望企業の転勤制度について確認してみると良いでしょう。
公務員
安定していて福利厚生が手厚い環境で働きたい女性には、「公務員」がおすすめです。
なぜなら公務員は、民間企業よりも高く安定した収入を得やすいからです。
具体的には、民間企業の平均年収が約443万円なのに対して、国家公務員は約677万円、地方公務員は約660万円のため、約200万円も公務員の方が平均年収が高いです。
さらに公務員は、勤続年数によって給料が上がる「年功序列制度」を採用しているため、長く働き続ければ、年収は民間企業よりも上がりやすいでしょう。
ただし、40〜50代になると団体のトップになる方もいますが、年収1000万円には届かないことが多いため、注意してください。
このように公務員は平均以上の年収を稼げますが、突き抜けないことが多いため、とにかく安定している職場で働きたい方は、挑戦すると良いでしょう。
参考:人事院|令和4年国家公務員給与等実態調査の結果
参考:総務省|令和4年地方公務員給与実態調査結果などの概要
参考:国税庁|令和3年分民間給与実態統計調査
文系におすすめの職業診断ツールを紹介
文系で自分の適職を見つけたい方は、「職業診断ツール」を使うことをおすすめします。
なぜなら就活生が知っている職業は、ごく僅かに限られているからです。
アルバイトやインターンしか経験したことがない学生が、自分の適職など分からないのは当然のため、職業診断ツールで新しい職種を知ることは重要と言えます。
そして実際に私が使用した職業診断ツールが「エニアグラム性格診断」です。
エニアグラム性格診断とは、90の質問に答えると、9タイプの性格診断のなかからあなたのタイプを教えてくれるツールで、長所や適職などが分かります。
ただし職業診断ツールを使用する際には、1つのツールに依存せずに、複数のツールを使用して、共通点を見つけるのがおすすめです。
以下の記事では、エニアグラム性格診断も含めた16個の自己分析診断ツールと、その活用法を解説しているため、参考にしてください。
参考:自己分析診断ツールのおすすめ16選!使い分けや活用法を紹介
文系向けの稼げる資格
文系で稼ぎたい方におすすめの資格を以下の表にまとめたので、参考にしてください。
資格名 | 資格内容 |
簿記(2級以上) | 高度な商業簿記、工業簿記を習得し、財務諸表を扱えることを証明する資格 |
FP技能検定(2級以上) | 顧客の収支・負債・資産状況をもとに、資金計画を行えることを証明する国家資格 |
税理士 | 税務署への申請を行う税務代理や税務書類の作成ができることを証明する国家資格 |
公認会計士 | 企業の経理業務やコンサルティング、税務業務を行えることを証明する国家資格 |
TOEIC(800点以上) | ビジネスレベルの英語使用者であることを証明する資格 |
上記の中でも、特に「公認会計士」と「税理士」が稼げる資格としておすすめです。しかし取得に時間が非常にかかるため、大学3年生以上の人には簿記かFP検定がおすすめです。
また海外で働いて稼ぎたいという方は、TOEIC(800点以上)を取得しておきましょう。もし900点以上を取得できれば、他の就活生とかなり差別化できます。
文系の勝ち組職業に就くための3つの方法
文系が勝ち組の職業に就くための方法は、以下の3つです。
- サマーインターンに参加して志望業界を見極める
- スカウト型サイトに登録して選考をスキップする
- 就活エージェントに登録して優良企業を紹介してもらう
それぞれ解説します。
サマーインターンに参加して志望業界を見極める
文系で就職を成功させたい方は、サマーインターンに参加することをおすすめします。
なぜなら、選考を通して業界や企業の理解が深まるため、なんとなくコンサル業界や外資系金融機関に憧れていた人が、「思っていたのと違う…」となることが多いからです。
実際にサマーインターンシップを経て、就活生の約半数が志望業界を変更しています。
具体的には、サマーインターン前後の調査結果を比べると、「外資系金融機関・証券」の志望度順位が大きく下がったり、「ITサービス」が上がったりしています。
このようにサマーインターンに参加することで、志望業界を見極めることができるため、就活を効率的に進められるでしょう。
またサマーインターンの応募者数を見ると、0社が39.4%で1番多いですが、30社以上応募した人も10.5%と4番目に多いため、就活生の動きが2極化していることがわかります。
そのため就職で勝ち組になりたい人は、サマーインターンに参加して周りの就活生との差を広げましょう。
スカウト型サイトに登録して選考をスキップする
文系で就職を成功させたい方は、「スカウト型就活サイト」に登録するのもおすすめです。
なぜなら、スカウト型就活サイト経由で応募した企業では、選考を数段階スキップできることが多く、就活を効率的に進められるからです。
例えば私の知人は、スカウトが来た企業の選考に進んだことで、エントリーシートやグループディスカッションをスキップしていました。
志望者の半数以上が落ちると言われている、エントリーシートやグループディスカッションをスキップできれば、内定獲得の確率はかなり上がるでしょう。
ただし、企業側は就活サイトに登録された情報であなたを判断するため、プロフィールや経歴、ガクチカは全て記載するようにしましょう。
以下の記事では、スカウト型就活サイトも含めた21個の就活サイトと、その選び方を解説しているため参考にしてください。
参考:就活サイトのおすすめはどこ?21選を選び方やメリットと共に紹介
就活エージェントに登録して優良企業を紹介してもらう
文系で就職を成功させたい方は、「就活エージェント」に登録するのもおすすめです。
なぜなら、就活サイトでは公開されていない企業を紹介してもらえたり、面接対策をしてもらえたりするからです。
実際に私は「GoodFind」という就活エージェントに登録していたのですが、GoodFInd経由で応募した企業の面接後には、企業からの評価をその都度教えてもらえたため、面接対策に非常に役立ちました。
ただし就活エージェントは、あくまでも学生を紹介して企業からお金をもらうビジネスのため、言われた情報が魅力的でも鵜呑みにせず、自分で調べることも大事です。
文系で就職を成功させたい方は、就活エージェントを有効活用しましょう。
またGoodFindの他にも、ホワイト企業特化型や非公開求人特化型など、さまざまな就活エージェントが存在します。
以下の記事では、おすすめの就活エージェントとその活用法を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
参考:就活エージェントおすすめ14選|選び方やメリット、活用術なども紹介
まとめ
文系で高収入の職業に就きたい方には、「経営コンサルタント」や「コピーライター」、「不動産営業」がおすすめです。
また仕事が楽しく人気な職業に就きたい方は、「営業企画・営業」や「総務・経理・人事」、「商品企画・開発・設計」などを目指すと良いでしょう。
ただし、これらの職業は就活生から非常に人気のため、就活対策を何もしなければ「勝ち組」になるのは難しいです。
本気で勝ち組になりたい方は、サマーインターンに参加したり、スカウト型サイトや就活エージェントに登録したりして、周りの就活生と差をつけていきましょう。