「周りの友達が就活モードになってきたけど、実際就活っていつからはじめればいいかわからない…」
「就活をはじめようはじめようとは思うけど、なにから手をつければいいのかわからない…」
こんなふうに、就活生になったはいいもののいつから就活をはじめればいいのかわからない、またはなにから手をつければいいかわからない、という方はいらっしゃいませんか。
就活をはじめるタイミングは正直悩みがちです。ただ就活は早くにはじめるに越したことはないです。「なんとなくの就活」は避けて、意欲的に就活をはじめていきましょう。
2024年卒の就活はいつからはじまる?何年生から準備した方がいい?
コロナ禍や日本の経済悪化で見通しがつかない24卒の就職活動。そんな24卒の就職活動はいつ始まるのでしょうか?
ここでは23卒で就職活動を経験した僕の主観と経験をもとに、以下のポイントから24卒の就職活動について予想していきます。
- 2024年卒の就活はいつからはじまる?スケジュールを予想
- 2024年卒の就活は何年生から準備した方がいい?
- 日系か外資系かで就活の時期に違いが出る場合がある
- 新型コロナウイルスの影響を考える
2024年卒の就活はいつからはじまる?スケジュールを予想
結論としては、24卒の就活は例年よりさらに早期化し、2022年秋から本格化することが予想されます。
理由としては企業が就活生の囲い込みをより早期から行うことが予想されるからです。
政府が定めたルール上では、24卒の就活は2023年3月に解禁されます。そして6月より採用選考活動を開始し、内定が出るのは10月以降となっています。
ただしこれはあくまでルールにすぎません。例外のないルールはない、というように、実際の就職活動はもっと早期から開始されています。
優良企業はその多くが2022年11月〜2023年2月にインターンシップを開催しています。そのインターンシップで優秀な学生を囲い込んでしまい、就活解禁前に内々定を与える場合が多いです。
しかも2022年はウクライナ情勢悪化につき世界経済が先行き不透明になっていることに加え、円の大暴落に伴い日本の景気も下降気味。だからこそ企業は例年よりもさらなる早期選考に力を入れ、優秀な学生を秋に囲い込んでから採用活動を早期に終了してしまうことも考えられます。世界の動向を見ても今年の就職活動は秋に本格化するといってよいでしょう。
2024年卒の就活は何年生から準備した方がいい?
結論から述べると、理想を言えば2年生の冬、遅くとも3年生の春には就活の準備を始めましょう。
特に「あれ、まだ就活の準備なんかしてない…」となった3年生のあなたはいますぐに就活を始めましょう。
3年生の夏から秋になるとインターンシップや説明会が活発化し、企業によっては早期選考もスタートします。いざ就活が本格化してから就職活動に手をつけてしまっては、早くから準備を始めている学生に大差をつけられてしまいます。そのため2年生の冬、遅くとも3年生の春には就活を始めてしまいましょう。
就活を始めるといってもなにをすればいいの、と思ったそこのあなた、まずなによりも始めるべきは「自己分析」です。
自己分析の内容ややり方については、後ほど詳しく記載します。
日系か外資系で就活の時期に違いが出る場合がある
日本に存在する企業は日系企業か外資系企業に分けられますが、就活が本格化する時期は両者で大きく異なります。
日系企業はその多くが、採用スケジュールを政府が定めたルールに合わせていて、本格的なインターンシップも3年生の冬頃から始まる場合が多いです。夏から秋にかけては本格的なインターンというよりも、選考を兼ねない説明会などを積極的に開催し、企業自体を就活生に積極的に広報しています。
ただ外資系の企業は、日系企業がそれほど採用活動に本腰を入れていない時期に優秀な学生を囲い込むために、夏頃から採用を兼ねたインターンシップを行なっている場合が多いです。8月ごろに内定を出してしまう企業も実際に存在しています。日系企業でも業績が好調なベンチャー企業は外資系企業と同じような動きをする場合があります。
このように日系企業と外資系企業の就活スケジュールには大きな隔たりがあります。そのため3年生の春から就活を始める人は、夏頃から外資系企業の採用イベントに積極的に参加して経験を積み、アドバンテージを持って冬以降の日系企業の採用イベントに参加するのもよいかもしれません。
新型コロナウイルスの影響を考えておく
新型コロナウイルスは、24卒の就活にも大きな影響を及ぼしています。
まず、コロナウイルスにより多くの企業が業績を落としているため、必然的に新卒採用に使用できるお金が減り、全体的な採用活動が停滞している現実があります。
またコロナウイルスにより企業の採用形態も大きく異なってきています。コロナ禍の変化に対応できなければ24卒の就活を勝ち抜くことは難しいでしょう。
ただ現実を嘆いていてもなにも始まりません。コロナ禍でも自分達にできることを淡々とこなしていきましょう。
まずは、オンラインでの就職イベントに積極的に参加してみましょう。
オンラインでの就職イベントは、対面では足を運びづらい企業の採用イベントに参加できるといった大きなメリットがあります。自分が興味ない業界だとしても、対面ではなくオンラインなら気軽に参加してみてもいいでしょう。そして何気なく参加した業界が実は自分にとって転職だった、ということもありえるので注視していきましょう。
またZoomを用いて積極的に意見交換を行いましょう。
対面では会いづらい人にも現代ではZoomやGoogleミートを用いて気軽に話すことができます。OB・OGや先輩への相談はもちろんのこと、面接練習や他の就活生との意見交換なども積極的にオンラインを活用するとよいです。
就活ではじめておいた方がいい準備
ここでは、就活の際にはじめたほうがいい6つの準備
- ガクチカ体験を作っておくこと
- インターンシップ
- 自己分析
- 筆記試験対策
- 業界研究
- OB・OG訪問
について詳細に説明していきます。
ガクチカ体験を作っておく
学生時代に力を入れたこと(=ガクチカ)は、就活の際に一番といっていいほどよく問われます。
多くの就活生はバイト、サークル、インターンなどでガクチカを構成する場合が多いですが、この記事を読んでいるあなたも学生のうちからさまざまな経験を積み重ね、自分流のガクチカを作り上げていきましょう。
またガクチカは、「自分がなにをしたのか」だけではなく「その経験で自分がどう変わったのか」「そのガクチカを通して他の就活生と自分自身をどう差別化できるのか」を軸に練り上げることをおすすめします。「自分は〇〇をしました。すごいですよね?」と人事にアピールしても正直人事の方には響きません。「自分が〇〇の経験を通して以前からどう変わり、なにができるようになったか」をアピールできるとよいです。
インターンシップ
就活生がよく耳にするインターンシップは主に、説明会形式、プロジェクト形式、ジョブ形式の3つに分けることができます。
説明会形式ではその名の通り人事の方が企業説明会を主催し、学生に事業内容や企業理念について説明します。ここでしか聞けない耳寄りな情報はもちろんのこと、今後の採用イベントの案内などもあるので積極的に参加しましょう。
プロジェクト形式ではインターンに参加した学生に課題が与えられ、その課題の解決に取り組んでいきます。就活生同士でチームを組んで行われる場合がほとんどで、グループディスカッションも積極的に行われます。また優秀な成果を残した学生には選考の優遇ルートが用意されている場合もあります。
ジョブ形式では学生が実際に会社の一員として業務に取り組みます。営業や企画に携わる場合が多く、企業によっては報酬が与えられることもあります。インターンシップを通して他の就活生と差別化を図りたい人はジョブ形式のインターンシップに参加することが1番のおすすめです。
自己分析
自己分析も就活において欠かせない要素です。
一般的な就活生は自分自身についてよく理解しないまま就職活動に取り組み、自分自身を企業に売り込みます。その結果就活生と企業の間にミスマッチが成立し、お互いにとって不利益となってしまうケースが数多く存在します。自分が働きがいのある会社で働くためにも、就職活動での段階の自己分析は非常に重要です。
筆者は自己分析の方法として、「自己分析のための質問に答え、回答をまとめたメモを作成すること」と「知人に他己分析してもらうこと」の2つをおすすめします。
一つ目については、自己分析のために必要な質問を集め、質問の一つ一つに地道に答えていくことを指します。自分自身に関する質問に丁寧に答えていくことで、いままで見えなかった新たな自分が見えてくるでしょう。自己流でやるのもいいですが、私は前田裕二さんの『メモの魔力』という書籍に記載されているやり方に沿って行うことをおすすめします。こちらの本の巻末には自己分析のための質問リストも掲載しているので非常におすすめです。
二つ目については、就活サイトによく掲載されている他己分析ツールを、仲の良い友人や先輩などに行なってもらうことです。自己分析の際は自分をどうしても甘く評価してしまいがちですが、他己分析を知人に頼めば客観的に見た自分が見えてくるのでこちらもまたおすすめです。
筆記試験対策
就活生が一番おざなりにしがちなのが筆記試験対策です。
筆記試験は、企業にとって就活生に基本的な学力や処理能力があるか判断できる唯一といっていい機会です。それなのに筆記試験をおろそかにしてしまう学生が非常に多いです。国立大学を志望しているのに共通テスト対策をおろそかにする人はいませんよね?それと同じで、志望企業が筆記試験を課しているなら必ず対策しましょう。
筆記試験対策のコツとしては「一つの参考書を、何周もする」ことです。あれもこれもと参考書を対策するよりも、一つの参考書を何周もして極めることがなによりも大切です。大学の夏休みと被り、時間にもまだ余裕のある8月〜9月に集中的に対策しましょう。
業界研究
就活では自分自身だけではなく、自分が受ける業界について深く知ることも大切です。
たとえば、「広告業界」と聞いて、あなたはどのようなイメージを持ちますか?広告業界といえば就活生にとって花形の企業で、人気も非常に高いですよね。
ただ、広告系の企業はどのような仕事をするのかご存じですか?
また、世に何十社、何百社とある広告系企業のうち、あなたはどれほどの企業を知っているでしょうか?
業界トップの広告代理店だけ思い浮かべて、広告業界について知った気にはなっていませんか?
尋問のようになってしまいましたが、これは筆者が大学3年生のころに陥っていた現象のことを指しています。
なんとなく業界トップの広告代理店に行きたいな、と考えていましたが、広告業界がどのような仕事をするのか、また広告業界の中にどのような企業が存在するのかまったく把握していなかったのです。だから大手の広告代理店にESだけ出して満足してしまっていました。
これは就活生がよく陥りがちな現象です。業界名だけで判断するのではなく、その業界はどのような業務をするのか、業界の勢力図はどのようになっているか、まで深く研究し、自分自身に合っているのかどうかを深く見極めていきましょう。
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、「当該企業や志望業界の実情を知ること」および「自分が当該企業から内定をいただくために必要なものを知ること」の2点で深く役立ちます。
業界分析を行うときに、多くの人は企業のサイトや口コミなどをもとに判断します。もちろんこれは悪いことではないですが、インターネット上の情報は玉石混交です。うそやハッタリの情報も当然のように混ざっています。そしてそんなうその情報をもとに誤った業界分析をしてしまっては元も子もないでしょう。
だからこそ就活生は時間があるうちにOB・OG訪問を行い、志望企業や志望業界で働く先輩方とたくさんお話してリアルな声を聞いてみましょう。
実際に勤務してみないとわからないような内情や業界動向が聞けるので、志望業界や志望企業に対するイメージが大きく変わるかもしれません。そしてOBやOGの方から自分の現状を分析してもらえば、自己分析では見えなかった自分の弱点が見えてくることもあるでしょう。
多くの大学では、就職支援センターで就活生に対するOB・OGのリスト提供を行っています。また就活生とOB・OGをマッチングするようなサービスも数多く存在しています。ぜひ一度使用してみてください。
就活はいつからはじまる?に関するよくある質問
ここでは、就活の開始・終了時期に関する代表的な4つの質問
- 就活はいつからはじめたのか?
- 就活は何からはじめたのか?
- 就活のはじまりは年によって違うの?
- 就活はいつまで続ける人が多いのか?
について、自分の経験を交えながらご回答させていただきます。
就活はいつからはじめたのか?
私は3年生の4月ごろから始めました。
まずは先ほど紹介した「メモの魔力」で自己分析を行い、自分自身に対する理解を深めました。
また大学2年生までの大学生活を振り返り、塾講師のアルバイトと学園祭実行委員会での経験をもとにガクチカ、自己PRを作成し、大学の先輩からフィードバックをいただきながら改善していきました。
そして3年生からは通信業界でインターン生として営業職に従事し、営業経験を積みました。
自分はこのように就活準備を始めましたが、正直人によって取り組む順番は変えてもいいかとは思います。ただまずなによりも最初に自己分析に取り組むことを強くおすすめします。
就活は何からはじめたのか?
先ほども申し上げたように、就活はまず自己分析から手をつけました。
大きな理由として、「自己分析をする時間が夏以降にあまりないこと」と「自分自身をよく理解していないのに自分に合う企業が分かるわけがないこと」が挙げられます。
まず就活は夏以降に本格化する以上、夏から秋は面接対策やインターンに向けたESの作成などに追われます。正直自己分析に時間を割く余裕はないです。
そしてなにをするに土台として「自分自身について深く理解している」ことが大切です。自分自身を深く知っていればESも書きやすくなり、面接で自分を売り込むことがうまくなり、自分自身と企業のミスマッチも極限まで減らすことができる、とまさにいいことずくめです。
この記事を見ているあなたは、まずなによりも自己分析を始めてみることをおすすめします。遅くとも6月中には自己分析をある程度終わらせて、7月以降のサマーインターンに備えましょう。
就活のはじまりは年によって違うの?
大きく異なります。
就職の動向は日本の経済状況などによっても大きく変化しますし、就活生が有利な「売り手市場」なのか就活生が不利な「買い手市場」なのかによっても大きく異なります。それによって就活生がいつから動き出すべきなのか、も変わってきます。特に市場の動向が買い手市場ならば就活スケジュールは大きく前倒しされます。
志望企業の分析や面接対策ももちろん大切ですが、まずは自分が就活する年度の就活動向を把握することに努めましょう。
就活はいつまで続ける人が多いのか?
就活は4年生の4月〜6月まで続ける人が多いです。
理由として、日系大手企業の内定がこの時期に多く出るからです。
1月〜3月に2,3個内定を確保しておいて、4月〜6月の本命企業の内定を目処に就活を終了する学生が非常に多いです。
6月までに第一希望の企業から内定をいただけなかった場合、リベンジの意味合いも兼ねて9月ごろまで就活を続ける人も少数存在します。また企業によっては「夏採用」を行なっている場合もあるのでそこに照準を合わせる就活生も存在します。
逆に3年生の12月より前に就活を終わらせる人、4年生の10月以降に就活をまだ続けている人はそれほどいません。
就活は早めに準備して行動しよう
就活はなによりも初動が大切です。最後に満足する結果を得たいのならば早めに準備して動き出しましょう。
そして早めに動き出すことができれば、たくさん失敗することができます。サマーインターンで仮に失敗してしまったとしても、その失敗を秋以降の就職活動に活かせばいいし、秋の就活が本格化する時期に失敗したとしても、その経験を就活解禁の3月以降に活かせばいいのです。最後に望む結果が得られたのならすべての失敗が自分の財産になります。
ただ動き出しが遅いと、一つの失敗が取り返しのつかない事態に発展する場合があります。もし3年生の冬から就活を始め、動き出しでつまずいてしまったら、もう4年生の春しか挽回のチャンスはないのです。そうなってしまったら自分の力を思う存分発揮できないまま就活が終了してしまいます。
たくさん失敗を積み重ね、最後に望む結果を得るためにも、就活は早めに準備して行動しましょう。