「ドラッグストア業界が気になるけれど、仕事内容や将来性が心配」
ドラッグストア業界は、薬や健康食品、化粧品など美と健康に関する商品を幅広く扱う馴染みの深い小売店のため、毎年多くの就活生がチャレンジしています。
しかし、スーパー業界やコンビニ業界など他の小売業との競争が激しくなっていて、今後の動向や将来性が不透明になっています。
そこで、この記事では、就活生にも身近な存在であるドラッグストア業界について、以下の内容を解説します。
- 業界の最新動向や将来性
- 就職先としての魅力やメリット
- 就活対策のポイント
10分ほどで読めますので、ドラッグストア業界が気になる方はぜひご一読を！
ドラッグストア業界とは？仕組みを解説
ドラッグストアは、医薬品や健康食品、化粧品などヘルスケアや美容にまつわる商品を取り扱う店舗です。かつては薬局のチェーン店といったイメージでしたが、日用品や食品、ペット商品などスーパーやコンビニと似た品揃えのお店が多くなっています。
また、病院の処方箋の医薬品を取り扱う調剤窓口のあるドラッグストアもあります。
大衆薬と呼ばれるドラッグストアが販売する医薬品は、利益が大きいことが特徴です。その代わりに、集客のため食品や日用品、化粧品などの値段を安くして、気軽に買い物がしやすい戦略を取っています。
牛乳やパン、豆腐など日配品をはじめ、精肉や野菜、弁当や惣菜などを扱うドラッグストアも登場していて、スーパーやコンビニとの競争を意識した店舗も増えています。
医薬品や化粧品が中心だったドラッグストア業界は、消費者のニーズやスーパーやコンビニとの競争が激化するなか、多彩な商品を取り揃えていることがポイントです。
ドラッグストア業界の仕事内容
ドラッグストア業界の仕事内容を職種で分けると、次の4種類です。
- 販売
- バイヤー
- 販売促進
- 店舗開発
販売
店舗でのレジや販売、商品の仕入れが中心です。
店長になると店舗や季節によって異なる売れ筋商品をチェックして、無駄のない発注管理をしなければなりません。また、店舗スタッフの担当や役割を決める、シフトを調整するといったスタッフ管理もおこないます。
このほか、売上や消費者の動向を意識して今後の店舗運営の計画を立てたり、季節ごとに売場づくりを工夫したりなど、マネージメント力も発揮する必要があります。
バイヤー
販売する医薬品や日用品など仕入れする商品を、店舗の立地や売上データを参考にしながら考えます。同じ看板のチェーン店でも、駅や繁華街にある店舗と住宅地や郊外にある店舗では、客のニーズは異なるため、店舗に合った商品選びが大切です。
製薬会社や卸売業者の担当者と話し合って、トレンドに合う売れ筋商品や新商品を選び、価格交渉や契約をまとめる力も必要です。
販売促進
地域単位で複数の店舗をまとめて管理するスーパーバイザー（エリアマネージャー）の仕事が中心です。各店舗を巡回して、店長と一緒にチェーン店の立地や売上にあった販売計画や売上目標を立てたり、売上アップのためのアドバイスをおこなったりします。
スーパーバイザーは、店長や店舗スタッフからお店の現状を聞き取るコミュニケーションスキルが必要です。店舗づくりの提案ができる販売経験や経営的な知識も求められます。
店舗開発
新しく出店するための予定地探しや土地の購入、建設会社との交渉などを担当します。
店舗開発では、地域の人口や交通量、競合他社の動向調査などを踏まえて、出店予定地を選定しなければなりません。
マーケティングの知識やスキルをもとに、消費者のニーズを適切に捉えるキャリアが必要です。
就活の採用選考では、どの職種に興味があるのか、将来のキャリアプランで採用担当者に伝えなければいけない場合があります。就職後に活躍してみたい職種をイメージしておきましょう。
ドラッグストア業界に必要な資格や経験
ドラッグストア業界で就職するために必要な資格や経験は特にありません。
入社後に業務で必要な知識やスキルの研修があるので、未経験で採用された場合でも安心です。
ただし、販売の知識やスキルを証明する資格があると、採用担当者にアピールできます。また、キャリアアップで取得が必要な資格もあります。
以下の表に、ドラッグストア業界で活躍するための資格をまとめました。
| 資格名 | 資格のポイント |
| 登録販売者 | ドラッグストアで販売するかぜ薬や胃薬などを販売できる資格です。試験は都道府県単位で実施されています。 一般医薬品には、第1類、第2類、第3類の3種類があります。第1類は薬剤師しか販売できませんが、2009年の改正薬事法で第2類、第3類は登録販売者でも販売できるようになりました。 登録販売者が販売できる第2類、第3類は、一般医薬品のうち9割以上です。ドラッグストア業界でニーズが高まっているため、ぜひ取得したい資格といえます。 |
| 薬剤師 | ドラッグストアを営業するために必ず必要な資格です。大学の薬学部で6年制のカリキュラムを修了後、薬剤師国家試験に合格する必要があります。 薬剤師はドラッグストアで販売できる一般医薬品をすべて取り扱いができます。また、お客様から相談を受けて症状に合った適切な医薬品を提案するのが、主な仕事です。 また、病院の処方箋を取り扱う調剤薬局のあるドラッグストアでも活躍できます。 |
| 販売士（リテールマーケティング検定） | 小売業界などで働く人のため、プロの販売員のスキルを認定します。商工会議所が中心に試験を主催する公的資格です。お客様のニーズに応えるサービスに必要な知識やスキルを資格取得で学べます。 |
薬剤師以外は一般の就活生でもチャレンジしやすい資格です。ぜひ採用試験のアピールやキャリアアップのために取得をしてみましょう。
ドラッグストア業界が向いている人の特徴
ドラッグストア業界が向いている人の特徴は、次の3つです。
- 接客が好き
- 人のサポートに自信がある
- 好奇心が強い
ドラッグストアの仕事の基本は接客です。レジでのお客様への販売や商品案内などで、日々コミュニケーションをする機会があります。
また、店長になると、社員やパート・アルバイトと円滑にコミュニケーションを図って、業務がスムーズにおこなえるように配慮することが大切です。
現場で店長経験を積むと、スーパーバイザーとして複数の店舗のマネージメントを任されます。店舗を巡回して店長やスタッフとやりとりしながら、改善点を指摘したり、店舗づくりや売上アップのためのアドバイスを提案したりと、サポートをする意識が大切です。
さらにドラッグストア業界では、新しい医薬品や化粧品などの情報を敏感に取り入れる必要があるため、商品に関する好奇心が求められます。
こうしたコミュニケーション力やトレンドへの関心は、日常生活を通して磨くことができるものです。ぜひ人との関わりを増やしたり、業界研究をしたりしながら、就職対策として取り入れましょう。
ドラッグストア業界の魅力や就職するメリット
ドラッグストア業界の魅力や就職するメリットには、次の3つが挙げられます。
- 病気やケガの人をサポートできる
- 売上で自分の努力を確かめられる
- コミュニケーションで人と触れ合える
ドラッグストア業界の魅力は、病気やケガで困っている人に効果的な医薬品を提供し、サポートできる点です。
病気やケガで薬が必要な人にとって、ドラッグストアはとても身近な存在といえます。薬剤師や登録販売者の資格がある人は、より詳しい知識でお客様の状況に合わせた商品のアドバイスができるでしょう。
また、立地やお客様のニーズにマッチするお店づくりをすれば、少しずつ売上もアップします。数字で仕事の成果がわかるので、やりがいを感じやすい仕事です。
さらに、ドラッグストアには毎日さまざまな世代や仕事、性別の人が買い物に訪れます。レジや接客で触れ合ううちに、常連客と仲良くなったり、お客様が探している商品をうまく案内できたりすると、人とのふれあいを通して社会に役に立つ喜びを感じるでしょう。
店長やスーパーバイザーとして取引先や部下、仕事仲間とコミュニケーションを取りながら店舗運営や売上アップを目指す一体感もドラッグストア業界のやりがいのひとつです。
ドラッグストア業界の大変さや就職するデメリット
ドラッグストア業界には、以下のようなデメリットもあります。
- 勤務時間や勤務日が不規則
- コミュニケーションで困難に出会う
- 転勤がある
ドラッグストア業界は、朝から夜遅くまで営業しています。店舗によっては深夜や24時間営業のところもあるため、シフトによって勤務する時間帯や曜日はバラバラです。パート・アルバイトがいない時間帯は、店長や社員が出勤や残業してカバーすることも少なくありません。不規則な勤務になるため、慣れるまで体調管理が辛いこともあるでしょう。
また接客業でもあるため、お客様から苦情やクレームを受けてストレスがかかることもあります。店長としてスタッフ管理に悩む場面も出てくるため、コミュニケーションで壁に当たることは覚悟しなければなりません。
さらに、全国規模や地域単位で店舗を展開する企業に就職すると、引っ越しをともなう転勤があります。就活で企業研究をするときは、地域や都道府県をまたぐような転勤があるか確認しておきましょう。
デメリットはどの業界にもあります。他業界のメリットやデメリットと比較しながら、自分はどこまで折り合いをつけられるのかを考えることをおすすめします。
ドラッグストア業界の有名企業ランキングTOP3
ドラッグストア業界を代表する企業を店舗数ランキングで3社ピックアップしてみました。
どれも就活生にも馴染みのあるドラッグストアばかりです。ひとつずつ、企業の特徴や取り組みを確認しておきましょう。
- マツキヨココカラ&カンパニー
- ツルハホールディングス
- ウエルシアホールディングス
1位 マツキヨココカラ&カンパニー
2022年3月31日時点でのグループ店舗数は3,325店舗。
2021年10月1日、マツモトキヨシとココカラファインによる経営統合によって、ドラッグストア業界トップの店舗数を誇ります。47都道府県に店舗を持っている巨大全国チェーンです。
2022年、マツモトキヨシのロゴマークは、誰もが親しみやすいユニバーサルデザインに変更。新たなブランドイメージで日本を代表するコンビニチェーングループを目指しています。
また、新ブランディング戦略として、全国の店舗を5つのタイプに分ける新しい店舗づくりが始まりました。駅前や繁華街にある従来型のお店をはじめ、住宅地に位置して駐車場を伴う郊外型、その国の文化や特性に合わせた海外型など、これまで以上に立地やニーズに合わせた店舗展開が注目されています。
業界を代表するドラッグストア企業で働きたいなら、ぜひ応募してみましょう。
2位 ツルハホールディングス
ドラッグストアチェーン企業がまとまって誕生した持株会社です。店舗数は業界2位の2,522店舗。全国各地の地域で歴史と実績のあったツルハドラッグやくすりの福太郎、レデイ薬局などによって、それぞれの地域の強みを活かした全国展開のグループとなっています。
最近の動きでは、2020年5月、ツルハが福岡県のJR九州ドラッグイレブンを子会社化して九州にもグループを拡大しました。
なおツルハグループでは、ツルハやくすりの福太郎など、それぞれのグループ会社ごとに求人募集をしていることがポイントです。
同じグループでも企業によって地域性や特色が異なるので、グループの経営理念や社風とともに自分の希望するグループ会社の特徴も研究しておきましょう。
参考：ツルハグループ総合採用サイト ツルハグループ求人情報ホームページ
3位 ウエルシアホールディングス
ウエルシア薬局を中核とするグループ企業です。ハックドラッグやハッピー・ドラッグなど各エリアで売上を伸ばしてきたチェーン企業を傘下に全国展開しています。
店舗数は業界3位の2,468店舗ですが、売上高は1兆250億9千4,700万円で業界1位です。
2021年12月には中四国でチェーン展開するププレひまわり（「ドラッグストアひまわり」運営会社）を、2022年6月には大阪エリアで人気のコクミンがグループ会社になりました。
グループ会社には、ドラッグストアのほか介護サービスや障害者雇用のための特例子会社も含まれていて、社会貢献にも力を入れているグループ企業です。
ダイバーシティを取り入れた経営方針のため、働き改革にも積極的です。結婚や育児、介護などライフステージの変化に合わせた働き方ができるでしょう。
参考：決算短信 _ IRライブラリ _ IR情報 _ ウエルシアホールディングス
ドラッグストア業界の志望動機の書き方
ドラッグストア業界の志望動機を書くときは、次の2点を中心にまとめましょう。
- なぜドラッグストア業界に就職したいのか
- なぜ応募先企業である必要があるのか
まず、なぜドラッグストア業界なのか、就活を通して考えた業界の魅力やメリットをまとめて書きましょう。ドラッグストア業界の特色や仕事内容、魅力をベースに調べた知識を入れて書くことで、採用担当者に業界への関心の高さを伝えられます。
合わせて、どうして応募をする企業である必要があるのか、業界の他の企業のメリット・デメリットに触れながら伝えることが大切です。業界研究や企業研究、先輩から聞いたことはもちろん、積極的にアピールするには会社見学やインターンに参加して自分が感じたことを織り交ぜながら志望動機をまとめましょう。
ドラッグストア業界の自己PRの書き方
ドラッグストア業界の自己PRを書くとき、意識して盛り込みたいポイントは次の2つです。
- 企業にとって自分を採用したときのメリット
- 企業に貢献するための自分の知識やスキル
ドラッグストア業界への就活で大切なのは、普段よく買い物に行って馴染みがあっても、あくまで店舗を運営する視点で応募先にアピールすることです。そして、自分が入社したら、これまでの知識や経験、スキルを使ってどのような貢献ができるかを、具体的に伝えましょう。
大学での勉強やサークル活動、バイトやボランティアなどで得た体験や学びから、応募先の企業の社風に合わせたアピールポイントを考えることが大切です。
ドラッグストア業界の年収や給料！ボーナスはいくら？
次の表で、ドラッグストア業界の年収と月収を職種ごとにまとめました。
| 職種 | 年収 | 月収（ボーナス込み） |
| 販売・店舗運営 | 300万円～500万円 | 25万円～42万円 |
| バイヤー | 400万円～600万円 | 33万円～50万円 |
| 販売促進 | 600万円～700万円 | 50万円～58万円 |
| 店舗開発 | 400万円～900万円 | 33万円～75万円 |
ドラッグストア業界の給与水準は他の業界と比較しても高めです。他業界の仕事内容や年収・給料と見比べながら、収入に見合った活躍ややりがいがあるか検討しましょう。
ドラッグストア業界の動向や今後の将来性は？
ドラッグストア業界の最新動向を調べると、次の2つの動きがあります。
- 少子高齢化や買い物弱者問題による消費者の変化
- 他業界との競争激化
以下で、具体的に確認していきましょう。
少子高齢化や買い物弱者問題による消費者の変化
2000年以来、ドラッグストア業界は店舗数や売上高が順調に成長してきました。売上のうち、約3割を占める医薬品以外にも、食品も含むその他の商品の割合が高まっています。
これは、日本の高齢化や買い物難民などが加速するため、地域に合った店舗づくりが進められているのがその背景にあります
例えば、身体状況の衰弱や移動手段が限られるなど、買い物が不便な地方の高齢者にとって、地域に出店するドラッグストアは毎日のショッピングに欠かせない存在になっています。
このように、少子高齢化が加速する日本では、医薬品や化粧品だけでなく日用品や食品など幅広い商品を取り扱うドラッグストアの役割が、ますます高まっているといえるでしょう。
他業界との競争激化
ドラッグストア業界は、スーパーやコンビニエンスストア、ネット通販など他の小売業との競争も激化しています。
例えば、競合するスーパーやコンビニがない立地の店舗では、生鮮食品や日用品を豊富な品揃えにして、安く販売して集客しているケースが多く見られます。
しかし近年、ネットスーパーなど既存のスーパーやコンビニによる宅配サービスの拡大、その他にも規制緩和によってコンビニやネット通販でも医薬品が購入できる状況になったため、さらに競争が激化すると言えるでしょう。
今後は、ドラッグストア業界として、ドラッグストア独自のユニークな特徴を打ち出す姿勢が求められています。
参考：ドラッグストア業界の現状及び 業界を巡る環境の変化について｜経済産業省
ドラッグストア業界のよくある質問
ドラッグストア業界について就活生からよくある質問を3つ紹介します。
- ドラッグストア業界は文系or理系でも活躍できる？
- ドラッグストア業界で就職したら、どのようなキャリアアップができる？
- ドラッグストア業界の今後の課題は？
ひとつずつお答えしていきます。
ドラッグストア業界は文系or理系でも活躍できる？
ドラッグストア業界は、文系や理系の学生どちらも十分に活躍できます。
ドラッグストア店舗での販売は、レジや接客、発注管理がメインです。医薬品を取り扱うからといって理系や医薬系以外の学生も、コミュニケーションスキルがあればお客様のニーズに対応する仕事ができるでしょう。
大学で学んだことも大切ですが、ドラッグストア業界のどこに魅力を感じるのか、就職後はどういった活躍をしたいのかを、採用担当者にまっすぐ伝えるエントリーシートや面接対策が大切です。
ドラッグストア業界で就職したら、どのようなキャリアアップができる？
ドラッグストア企業の入社後は、まず店舗で販売を経験しながら、店長の仕事を覚えます。
店舗ごとに異なるニーズを把握して、仕入れる商品を考えたりスタッフ管理をしながら、店長を数年経験すると、本人の実績や適性に応じてスーパーバイザーや店舗開発の職種へとステップアップできます。
ドラッグストア業界でどのような職種で活躍したいのか、企業による社風やチェーン展開の違いを考えながら、10年後、20年後の自身のキャリアをイメージしてみてください。
ドラッグストア業界の今後の課題は？
ドラッグストア業界が成長して店舗数が増加するとともに、店舗ごとに配置が義務付けられている薬剤師不足が深刻になっています。
薬剤師が見つかっても、店舗によって不在の時間があると、その間は医薬品の販売ができないため、お客様のニーズに十分応えられません。
そこで、ドラッグストア企業では、薬剤師の確保に力を入れる一方で、登録販売者を採用したり、社員に登録販売者の資格取得を促したりして、医薬品販売ができるように対策を進めています。
ドラッグストア業界を目指すなら、キャリアアップのためにも登録販売者の資格取得はぜひ検討しておきましょう。
まとめ：ドラッグストア業界の知識を深めてぜひチャレンジを！
ドラッグストア業界は、医薬品や化粧品以外の豊富な品揃えで、消費者のニーズに対応してきました。
全国展開のチェーン企業が増えるなか、少子高齢化や買い物弱者問題に対応するため、地域のニーズに合わせた出店が続くと予想されます。
人々の健康や美容に役立つ医薬品や化粧品を中心に扱うドラッグストア業界で、自分が目指すキャリアプランはどのようなイメージでしょうか。
ぜひ、希望の条件に合うドラッグストア企業を見つけて、就職にチャレンジしてみましょう。