「慶應は就職で勝ち組って本当かな…」
「志望企業に内定できるか不安…」
エントリーシートやWebテスト、抽選会で落ちることが少なく、面接に進めるチャンスが多いため、「勝ち組」と呼ばれている慶應生。
しかし中には「負け組」は存在しており、志望企業から内定がもらえなかったり、就職浪人してしまったりする人もいます。
そこで今回は、大手企業やベンチャー企業5社から内定を獲得した24卒の慶應生が、以下の内容を解説します!
- 慶應は就職で勝ち組は本当だった!
- 慶應の就職先人気ランキングTOP10!
- 【慶應生向け】就活を成功させる3つのポイント
10分ほどで読めますので、就活を成功させたい慶應生は、ぜひご一読を!
慶應は就職で勝ち組は本当だった!
慶應は就職で「勝ち組」とよく言われますが、この話は本当でした!
なぜなら、エントリーシートやWebテスト、抽選会で落ちることがほとんどなく、面接に進める回数が圧倒的に多いからです。
さらに大手上場企業では、慶應生限定の選考会まで用意されていることもあります。
例えば私は、楽天の慶應生限定の就活イベントに招待されました。そこでは、パネルディスカッションや楽天対策講座を聞けるだけでなく、そのまま本選考に進むことができました。
このように慶應生は、他大学の就活生よりも、チャンスが圧倒的に多いです。
自己分析や企業分析、OB訪問を徹底して、複数企業から内定を獲得しましょう!
慶應の就職先人気ランキングTOP10!
就職で「勝ち組」と言われている慶應生の21卒の就職先ランキングを作成しました。24・25卒の慶應生とその親御さんは参考にしてください。
順位 | 企業名 | 就職人数 |
1位 | 東京海上日動火災保険 | 82人 |
2位 | 三菱UFJ銀行 | 76人 |
3位 | 慶應義塾 | 74人 |
4位 | 三井住友銀行 | 70人 |
4位 | アクセンチュア | 70人 |
6位 | 富士通 | 68人 |
6位 | みずほ銀行 | 68人 |
8位 | 楽天 | 59人 |
9位 | 三井住友信託銀行 | 52人 |
10位 | 野村総合研究所 | 51人 |
ここからは、それぞれの企業について解説します。
1位:東京海上日動火災保険(82人)
東京海上日動火災保険は、地震や火災などの自然災害や、自動車事故によって発生する金銭的損害を補償する損害保険会社です。
2021年度決算では、損害保険会社の業績や売上規模を示す「正味収入保険料」が3兆8887億円で、損害保険業界で圧倒的トップを誇っています。
そして東京海上日動火災保険が慶應生に人気な理由として、OBの多さが挙げられます。三田会には1000名以上のOBがいるため、OB訪問や選考対策がしやすいでしょう。
さらに東京海上ホールディングスの取締役会長が慶應OBなこともあり、「慶應生は東京海上日動火災保険に就職しやすい」と言われています。
また東京海上日動火災保険には、日本企業特有の「年功序列」や「チームワーク」の風潮が今も残っているため、体育会に所属している慶應生には特におすすめです。
2位:三菱UFJ銀行(76人)
三菱UFJ銀行は3大メガバンクの1つであり、三菱グループの中心企業です。
また3大メガバンクの中でも、収益では三菱UFJ銀行がトップであることから、「日本を代表する金融機関で働きたい」という慶應生に人気です。
さらに国内に477支店も構えているだけでなく、海外にも103支店を構えており、グローバル展開に注力しています。そのため海外勤務に興味がある慶應生にも人気があります。
このように「安定している」や「周囲からの評価が高い」という理由で、人気のメガバンクの中でも慶應生から最も人気なのが三菱UFJ銀行です。
金融業界に興味がある人は、ぜひ挑戦してみましょう。
3位:慶應義塾(74人)
大学卒業後に、慶應義塾の教育・研究・医療の現場で、事務職員・技術職員として勤務している人は意外にも多いです。
大学への就職人気が高いのは、他大学では見られない傾向であり、安全志向もあると思われますが、慶應生ならではの愛校心が最大の理由でしょう。
また初任給は、職種によって異なりますが約400〜600万円で、大学としては就労環境が充実しているのも理由として考えられます。
そのため、「慶應義塾をより良くしたい」や「慶應義塾を通じて社会に貢献したい」という想いがある方は、慶應義塾で働くことを検討しても良いでしょう。
4位:三井住友銀行(70人)
三井住友銀行は3大メガバンクの1つであり、SMBCグループの中心企業です。
新卒として入社した後は、資金調達や企業の再生サポート、IPO・M&A支援など、幅広い業務を経験できます。
また三井住友銀行の平均年収は、約830万円で3大メガバンクの中で一番高く、「給料がいい企業で働きたい」という慶應生に人気です。
そのため「若いうちからたくさん働いて、たくさん稼ぎたい」という慶應生は、三井住友銀行に応募してみましょう。
4位:アクセンチュア(70人)
アクセンチュアは外資系のITコンサルティングファームで、世界120ヵ国で事業を展開しています。
近年の慶應生の中では「稼ぐならコンサルか商社」という考えが広まっており、世界最大規模のコンサルティングファームであるアクセンチュアは、絶大な人気を誇っています。
さらにアクセンチュアは、若手のうちから裁量権をもって働ける点も人気です。
なぜなら近年の日本では、終身雇用から転職前提の働き方に変わりつつあり、自分のスキルが高められる企業が人気があるからです。
アクセンチュアでは、入社後すぐに管理職の方々とミーティングをしたり、1人でお客様先に行ったりします。
このように若手のうちから稼ぎたい方や、転職を意識してスキルを高めたい方は、アクセンチュアに応募すると良いでしょう。
6位:富士通(68人)
富士通は、コンピュータ機器や通信システム、電子デバイスの製造および販売を主な事業としている電機メーカーです。
富士通の新卒採用には、以下のコースが用意されています。
- OPENコース
- 職種マッチングコース
まず「OPENコース」では、やりたい仕事や職種を考えながら選考を実施するコースで、内定後に職種や配属先を検討します。
また「職種マッチングコース」は、なりたい職種がすでに決まっている方向けのコースで、内定時に配属職種が約束されています。
これら以外にも複数のコースが用意されているため、自分のキャリアプランに合わせて就活を進められるでしょう。
さらに「Work Life Shift」という新しい働き方を始めており、テレワーク勤務が基本になったり、働く時間を柔軟に変更できたりする点でも人気です。
そのため慶應生で「就活ではワークライフバランスを重視したい」という方や、「自分のキャリアプランを実現できる会社で働きたい」という方は、富士通に応募してみましょう。
参考:富士通|新卒採用情報
6位:みずほ銀行(68人)
みずほ銀行は3大メガバンクの1つであり、みずほグループの中心企業です。
みずほ銀行の特徴は、「銀行」と「信託」、「証券」を統合している「One MIZUHO戦略」です。グループ各社と連携することで、顧客のお金に関する全ての悩みに、ワンストップで対応できます。
そしてみずほ銀行は、新卒採用でも「One MIZUHO戦略」を取っているため、「みずほ銀行」と「みずほ信託銀行」、「みずほ証券」、「みずほリサーチ&テクノロジーズ」の新卒採用は一括して行われます。
そのため、「やりたい職種はないけど、銀行で働きたい!」という方はみずほ銀行に、「業界は何でもいいけど、リテール(営業)職につきたい!」という方は、4社のうちいずれかのリテール職に配属されます。
このようにみずほ銀行では、自分のキャリアプランに合わせて就活を進められるでしょう。興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。
参考:みずほフィナンシャルグループ|One MIZUHO Career
8位:楽天(59人)
楽天は国内1億人以上の会員数で、世界15億人以上のサービス利用者を誇る、インターネット業界の最大手企業です。
楽天は真のグローバルカンパニーを目指して、2012年に社内公用語を英語化しているため、海外でも活躍したいと考えている慶應生から人気です。
さらに楽天は福利厚生が充実している点でも、慶應生から人気があります。例えば、社員食堂は、朝・昼・晩の3食すべてが無料のため、生活費を大きく削減できるでしょう。
また近年は「楽天モバイル」の赤字が続いており、私の知人の中には営業職でなくても、「楽天モバイル」の営業ノルマを与えられている人もいました。
楽天に興味がある方は、「楽天モバイル」の決算状況をこまめに確認すると良いでしょう。
参考:楽天|福利厚生
9位:三井住友信託銀行(52人)
三井住友信託銀行は通常の銀行業務だけでなく、資産運用や不動産、相続問題へのアドバイスも行う「専業信託銀行」です。
三井住友信託銀行の新卒採用では、以下の2つのコースが用意されています。
- Gコース(全国転勤型)
- Aコース(地域限定型)
Gコースでは全国各地および海外への転居を伴う異動がありますが、Aコースでは希望の勤務地域を選べるだけでなく、自宅から通える範囲内のみで異動があります。
そのため「銀行業界に興味があるけど、転勤が多いから挑戦しづらい…」という慶應生から人気があります。
さらに三井住友信託銀行では、支店の見学が可能です。
支店へ電話で直接連絡すれば見学できるため、「入社前に想像していた仕事と違う…」というミスマッチをなくせるでしょう。
興味がある方は、ぜひお近くの店舗に連絡してみてください。
10位:野村総合研究所(51人)
野村総合研究所は、日本初の民間総合シンクタンクである「野村総合研究所」と、日本のIT産業をリードしてきた「野村コンピュータシステム」が合併して誕生した、コンサルティングファームです。
野村総合研究所の新卒採用では、以下の5つの職種が募集されています。
- 経営コンサルタント
- アプリケーションエンジニア
- テクニカルエンジニア
- セキュリティスペシャリスト
- 経理スペシャリスト
一般的な企業では「総合職」が募集されることが多いですが、野村総合研究所では興味のある職種に絞って応募できます。
また野村総合研究所は2008年度から、女性社員の活躍推進を目指して、「女性のキャリア形成支援」や「仕事と育児の両立」、「企業風土の醸成」を進めています。
そのため、コンサルタントとしてのキャリアプランが定まっている方や、男性優位のコンサル業界で活躍したい女性の方は、野村総合研究所が向いているでしょう。
参考:NRI|ダイバーシティ&インクルージョン
参考:NRI|総合職 募集要項
慶應でも就職できない負け組はいる?知人の就活失敗談
慶應生は就職に有利と言われていますが、全員が「勝ち組」ではありません。慶應生の中にも「負け組」は存在します。
どのような慶應生が「負け組」になってしまうかというと、慶應というブランドだけに頼り、準備や対策をせずに就活を進めてしまう人です。
例えば私の知人は、「慶應なら就活なんて余裕」という思い込みから、インターンには行かずに面接対策も全くしていませんでした。
しかしインターンに参加した人は、本選考で優遇されますし、面接ではその人の性格や人柄を見ているため、慶應というブランドは通用しません。
その結果、私の知人は内定を1つも獲得できず、「就職浪人」となってしまいました。
このように慶應生の中にも、「負け組」は存在します。
ただし慶應生が就活で有利なのは間違いないため、限定ルートなどのチャンスを生かすためにも、自己分析や企業分析を徹底しましょう。
【慶應生向け】就活を成功させる3つのポイント
慶應生が就活を成功させるためのポイントは、以下の3つです。
- 自己分析
- 企業分析
- OB訪問
それぞれ解説します。
自己分析
就活を成功させる上で、最も重要なのは「自己分析」でしょう。
なぜなら自分に本当に合う会社を見つけるには、「自分はどんな仕事がしたいのか」や「どんな時は楽しくないのか」など、就活の軸を言語化する必要があるからです。
特に慶應生は、「とりあえず銀行に行けば問題ないだろう」や「ベンチャーなんてありえない」のように大手志向になりがちです。
その場合は入社後に、「思っていた仕事と違う…」や「年収はいいけどつまらない…」と感じてしまい、すぐに退職してしまう人もいるため注意してください。
また自己分析は、面接でも役立ちます。
面接では、ガクチカや志望動機などの典型的な質問だけでなく、予想外の質問もされます。そのような際に自己分析をしっかりしていると、端的に答えられるでしょう。
このように自己分析は、就活のあらゆるプロセスで役立つため、まずは自己分析から始めましょう。
企業分析
自己分析をした後は、「企業研究」をしましょう。
なぜなら企業研究をすることで、「その企業でないとダメな理由」を明確にできるため、志望動機が面接官に刺さりやすくなるからです。
特に慶應生は、「銀行ならどこでも良い」や「とりあえずコンサルに行きたい」のように、企業研究をおろそかにしがちです。
そのため事業内容やビジョン、創業の背景などを志望動機に組み込み、「うちで本当に働きたいんだな」と面接官に認めてもらえるようにしましょう。
そして企業研究の際に、私が実際に使用したツールが「OneCarrer」です。
OneCarrerとは、約47,000社の内定者のESや合格の秘訣、面接で聞かれた内容を見れる就活サイトです。他のサイトに比べて情報の質が高いため、ES作成や面接対策に役立つでしょう。
またOneCarrerの他にも、逆紹介型やエージェント型などさまざまな就活サイトが存在します。以下の記事では、おすすめの就活サイトとその選び方を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
参考:就活サイトのおすすめはどこ?21選を選び方やメリットと共に紹介
OB訪問
慶應生は他大学よりもOBとのつながりが強いため、OB訪問を積極的に行いましょう。
OB訪問をするメリットは、以下の3つです。
- 働くイメージができる
- 志望動機の説得力が上がる
- 選考で評価につながる
実際に働いているOBの話を聞くことで、説明会や採用サイトでは分からない、リアルな意見を聞けます。働くイメージができるため、ミスマッチの予防になるでしょう。
また志望動機には、「社員の〇〇さんに聞いた話に共感しました」のように、OB訪問の内容を組み込めます。説得力が上がるため、面接の突破率が上がるでしょう。
さらに一部の大手企業では、「OB訪問の回数と評価」が選考結果に直結します。面接での評価が良くても、OB訪問をしないと内定できない企業もあるため、注意してください。
このように、OB訪問をすることで就活を有利に進められます。特に慶應生は他大学よりもOBとのつながりが強いため、積極的に取り組みましょう。
【24・25卒】慶應生におすすめの就活スケジュール
近年は早期選考を実施している企業がほとんどで、大学3年生で内定が出ることも多いです。私は24卒ですが、2022年の12月時点で5社の内定が出ていました。
そのためここからは、慶應生におすすめの就活スケジュールを、以下の3つに分けて紹介します。
- 大学3年生の夏(6〜9月)
- 大学3年生の冬(10〜3月)
- 大学4年生の春(4〜6月)
24・25卒の慶應生は、ぜひ参考にしてください。
大学3年生の夏(6〜9月)
大学3年生の夏(6〜9月)は、できるだけ多くのサマーインターンに応募しましょう。
なぜならサマーインターンでは、参加者限定の本選考ルートに進めるだけでなく、本選考の練習ができるからです。
例えば私は、30社のサマーインターンに応募して、エントリーシートの書き方に慣れたことで、冬以降の本選考では書類で1回も落ちませんでした。
また注意すべき点は、「サマーインターンに落ちるのは当たり前」ということです。
私も当初は「慶應だからインターンは余裕だろう」と思っていましたが、10社以上は連続で落ちました。そこから改善すれば問題ないため、気にしすぎないようにしましょう。
このように大学3年生の夏は、できるだけ多くのサマーインターンに応募して、就活そのものに慣れていきましょう。
大学3年生の冬(10〜3月)
大学3年生の冬(10〜3月)は、ベンチャー企業の本選考を受けましょう。
大手上場企業が大学4年生の春に本選考を始めるのに対して、ベンチャー企業は大学3年生の冬から開始しています。
そのため大学4年生の春までに、ベンチャー企業の内定を獲得しておくことで、心理的余裕が生まれたり、「意外にベンチャーもいいかも?」となったりします。
もちろん中には、「大学3年生から本選考は早すぎる…」と思う人もいるでしょう。
しかし大学4年生は卒論やテストが忙しく、就活だけに時間を使えるわけではありません。さらに就活が長引くと卒業旅行に参加できないため、なるべく早く本選考に進みましょう。
そして実際に、私がベンチャー企業を探す際に使用したのが「GoodFind」です。
GoodFindはベンチャー企業に特化した就活エージェントで、グループディスカッションのセミナーや、厳選企業のインターン・本選考に応募できます。
またGoodFindの他にも、さまざまな就活エージェントが存在します。以下の記事では、おすすめの就活エージェントとその活用法を解説しているため、ぜひ参考にしてください。
参考:就活エージェントおすすめ14選|選び方やメリット、活用術なども紹介
大学4年生の春(4〜6月)
大学4年生の春(4〜6月)は、大手企業の本選考を受けましょう。
そして大手企業の本選考を受ける際には、やみくもに応募するのではなく、志望度が高い企業に絞って応募するようにしましょう。
なぜなら、大学4年生は卒論で忙しく、最低取得単位が決まっている学部ではテストもあるため、就活だけに時間を使えるわけではないからです。
もし学業が忙しい中で30社以上も出したりすれば、全ての企業の対策が中途半端になってしまい、内定率は下がってしまうでしょう。
そのため志望度が高い業界や企業に絞り、企業分析やOB訪問を徹底して、内定率を上げるのがおすすめです。
まとめ
慶應生は就職で勝ち組と言われています。
なぜなら、エントリーシートやWebテスト、抽選などで落ちることはほとんどなく、面接に進めるチャンスが圧倒的に多いからです。
さらに大手上場企業では、慶應生限定の選考会も用意されていることもあり、他大学の就活生よりも有利に選考を進められます。
例えば私は、楽天の慶應生限定の公式イベントに招待されて、就活対策講座やパネルディスカッションなどを聞けただけでなく、公開されていないルートで選考に進めました。
しかし注意すべき点は、慶應にも「負け組」は存在するということです。慶應というブランドに頼り、準備や対策を怠ってしまえば、面接は絶対に通りません。
慶應生が就職で有利なのは間違いないため、慶應ブランドを有効活用できるように、自己分析や企業分析、OB訪問などの対策を徹底しましょう。