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【激務って本当?】プラント業界の仕事内容と動向|将来性のある3つの理由

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「プラント業界は気になるけど、仕事内容を詳しく知らないし、激務って言われるから挑戦しにくい…」

プラント業界は、周りのモノを製造する「工場を作る仕事」のため、身近に感じにくく挑戦しづらいでしょう。

また、激務と言われることが多い業界のため、就活生から敬遠されがちです。

しかし実際は、海外でプラントの需要が増加していたり、高度経済成長期に製造したプラントの老朽化に伴って更新需要が増加していたりと将来性が非常にある業界なのです。

そこでこの記事では以下の内容を解説します。

  • プラント業界の実際の仕事内容
  • 就活生から人気なプラント会社
  • 近年のプラント業界の動向&将来性が3つの理由

10分ほどで読めますので、プラント業界に少しでも興味がある方はぜひご一読ください!

プラント業界とは?仕組みを解説

プラント業界とは?仕組みを解説

プラント業界とは石油やガス、プラスチックを製造する大型生産設備の建設をするプラント会社のことを指します。

プラントの種類は大きく以下の4つに大別されて、それぞれ製造するものが異なります。

  • 化石燃料や太陽光を原料に電力を作り出す「エネルギー系プラント」
  • 石油や天然ガスからプラスチックの原料を製造する「化学系プラント」
  • セメントや金属を製造する「産業系プラント」
  • 水処理や廃棄物処理を行う「環境系プラント」

上記のようなプラントを製造するプラント会社は、以下の5つに大別されます。

  1. プラントの建設工事を受注する「EPC(Engineering Procurement Construction)」
  2. プラント内の空調や排水設備の設計、施工を請け負う「サブコン」
  3. サブコンやEPCから依頼を受け、実際に工事を行う「工事業者」
  4. プラント関連の機器を専門に扱う「商社」
  5. 熱交換器やボイラーなどプラント建設に必要な機器を製造する「メーカー」

また、「EPS」は就活生からゼネコンと間違われがちですが、ゼネコンがビルや商業施設を主な建設対象にしているのに対して、EPSはプラントを主にしており、明確に異なるので注意しましょう。

プラント業界の仕事内容

プラント業界の仕事内容

プラント業界の仕事内容は以下の3つです。

  • 営業職
  • プラントエンジニア
  • 施工管理

それぞれ解説します。

営業職

プラント業界の営業職は、法人営業をしてプラント建設工事の受注をする仕事です。水処理場やゴミ処理場などインフラ関係の建設工事の場合は、官公庁相手に営業をするため、他業界の営業職に比べて規模が大きいです。

プラントの新設が検討された際に自社が選ばれるように、普段から顧客と良好な関係を築いたり、新設情報をいち早く手に入れたりすることが求められます。

基本的には専門知識は求められないため、誰でも挑戦可能です。しかし、ヒアリングした顧客の細かい要望を設計に反映させるために、技術的な話の内容が理解できる程度の勉強は必要でしょう。

プラント会社の顧客は国内外問わず広く存在しているため、様々なところに転勤がある場合が多いです。海外への転勤も可能性があるため注意しましょう。

プラントエンジニア

プラントエンジニアは、プラントのシステム設計と保全を行う仕事です。

建設するプラントの分野によって、プラントエンジニアの仕事は変わります。

プラントの分野設計内容
エネルギー系プラントプラント全体と設置する機械装置の設計
化学系プラント原料加工から製品化までのプロセスの設計
産業系プラント電力供給を統括する制御システムの設計
環境系プラントプラントだけでなく港湾施設や道路など周辺設備の設計

1つのプラントの完成には3年から5年の期間を要するため、1つの案件に関わる時間が非常に長くなることが特徴です。

近年、高度経済成長期に作られたプラントの老朽化が始まっており、新しいプラントに替える動きが活発化しています。それに伴い技術職の需要が増えているため、今後プラントエンジニアのニーズも増えていくでしょう。

施工管理

施工管理は、製造工程のマネジメントや、他業者との打ち合わせをする仕事です。

施工管理が行うマネジメントは以下の4つに大別されます。

  • 予算の使い方やコストダウンを指示する「原価管理」
  • 労働環境に問題が無いかを確認する「安全管理」
  • 工事の進捗状況を確認する「工程管理」
  • 作業員へ技術指導を行う「工事管理」

工事の中枢を担う仕事であるため、大きな責任感と高度な技能が要求される仕事です。

しかし、大規模なプロジェクトな分やりがいも非常に大きいため、プレイヤーだけでなく現場のディレクションに興味がある方はぜひ挑戦してみましょう。

プラント業界に必要な資格

プラント業界に必要な資格

プラント業界に就職する上で必須な資格はありません。

しかし、資格を持っていると専門知識があるとみなされ、選考において有利に働くこともあります。ここでは比較的難易度が高いと呼ばれている資格を紹介します。

資格名資格内容
エネルギー管理士規定量以上のエネルギーを扱う工場にて、設備の維持やエネルギーの使用方法の改善ができることを証明する資格
電気主任技術者電所や変電所の受電設備や配線など、電気設備の保全に従事できることを証明する資格
建築士建物の建設の際に、法律や構造、防災などの要素を踏まえて設計図を作れることを証明する資格
施工管理技士建設現場において、施工全体の管理をしながら、専門家たちをまとめて現場を指揮できることを証明する資格

上記の資格を取得しているとプラント業界に興味があるということの裏付けになるため、面接の後押しにもなるでしょう。

興味がある方は、ぜひ在学中から資格取得に挑戦してみてください。

プラント業界が向いている人の特徴

プラント業界が向いている人の特徴

プラント業界に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • チームワークが得意
  • 規模の大きい仕事がしたい
  • 英語力を仕事に活かしたい

プラント業界の案件は規模が大きく、自社内だけでなくメーカーの担当者や工事業者など関わる人も非常に多いです。そのためどの職種でもチームワークが得意な人が向いています。

プラントは10年以上稼働し続けるため、自分の関わった設備が形あるまま残り続けるのは魅力の1つです。プラントが完成するまで3年以上かかることは珍しくないため、規模の大きい仕事がしたい人におすすめです。

また、近年の大きいプロジェクトは海外で実施されることが多いため、英語力が必須の企業も少なくありません。英語力を仕事にしたい人は力を発揮できるでしょう。

プラント業界は向き不向きがはっきりしている業界です。

自分の強みや弱みと業界の魅力を照らし合わせてみて、自分の力を発揮できそうであればぜひ挑戦してみましょう。

プラント業界の魅力や就職するメリット

プラント業界の魅力や就職するメリット

プラント業界の魅力や就職するメリットは、以下の通りです。

  • 海外で働ける可能性が高い
  • 業界内で転職しやすい
  • 市場が安定している

近年の新プラント建設のプロジェクトは、海外で行われることが多いです。つまり、海外事業がメインのプラント会社に入社すれば、必然的に海外で働ける機会が増えるため、海外での仕事に興味がある方にとってはメリットになります。

また、プラント業界は業界内で転職がしやすいです。なぜなら、企業によって得意とするプラントの分野は異なっても、職種ごとの基本的な業務内容は同じのため、即戦力になりやすいからです。覚えた知識は一生資産として活用できます。

さらに、プラントは常に稼働しており、メンテナンスも発生するので仕事は常にあります。長く働くことができるという意味では、非常に安定した市場です。

プラント業界の大変さや就職するデメリット

プラント業界の大変さや就職するデメリット

プラント業界の大変さや就職するデメリットは、以下の通りです。

  • 長期出張が多い
  • 独立しにくい
  • 一人前になるまでの勉強期間が長い

プラント業界では、職種によって頻度は異なりますが、どの職種でも試運転時期などに数カ月の長期出張が入ります。もちろん出張手当は出ますが、夫婦共働きの家庭では子育てが非常に大変でしょう。

また、プラント業界は多くの人が協力して成り立つ仕事のため、独立しにくいのがデメリットの1つです。他業界に比べて、フリーランスの働き方は難しいです。

さらに、1つのプラントの建設に最低でも3年はかかるため、入社後の勉強期間も踏まえると、一人前になるには5年以上かかるでしょう。短期間で一人前になりたい人には、デメリットになります。

デメリットはどの業界にも必ず存在します。自分が許容できる内容かどうかを必ず確認して、問題がなければぜひ挑戦してみましょう。

プラント業界の有名企業を3社紹介

プラント業界の有名企業を3社紹介

プラント業界で「EPC御三家」と呼ばれる、有名企業3社を紹介します。

  • 日揮ホールディングス
  • 千代田化工建設
  • 東洋エンジニアリング

日揮ホールディングス

日揮ホールディングスは、石油・天然ガスプラントの建設を得意とするプラント業界の国内最大手企業です。

プロジェクト遂行実績は80ヶ国20,000件以上にも上っており、日本の石油会社だけでなく、石油の採掘から輸送、販売を一貫して手がけるオイルメジャーや産油国の石油会社などと取引も。このように、世界各国の顧客から世界最高水準のパフォーマンスと評価されています。

また、日揮ホールディングスは企業のパーパス(存在意義)を、“Enhancing planetary health”と定義しており、長期経営ビジョン「2040年ビジョン」と中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2025」を策定しました。

その中で、日揮は以下の3つの社会課題の解決を目指すと宣言しています。

  • エネルギーの安定供給と脱炭素化の両立
  • 資源利用に関する環境負荷の低減
  • 生活を支えるインフラ・サービスの構築・維持

そのため、世界を舞台に仕事をして、プラントを通した環境問題の解決に貢献したいと考える方におすすめの企業です。

また、代表取締役社長が高専出身であり、学歴がなくても出世しやすい風通しの良い企業であることが分かります。従来の学歴主義や年功序列ではなく、実力主義で大きな規模の仕事がしたい人にも向いているでしょう。

参考:日揮ホールディングス「エネルギートランジション対応とビジネス領域の拡大」

参考:日揮ホールディングス「トップメッセージ

千代田化工建設

千代田化工建設は、クリーンエネルギーとして注目されているLNG(液化天然ガス)の製造プラントにおいて、40%という驚異的な世界シェアを誇るプラント会社です。

千代田化工建設の強みは、水素に関する技術開発です。

究極のクリーンエネルギーと呼ばれる水素に世界でもいち早く注目して、水素の運搬技術の開発によって輸送問題の解決を目指しているのです。中でも、水素の大量輸送・貯蔵を可能にする、「SPERA水素」技術は国内外から注目を集めています。

このように、千代田化工建設は水素事業や海外展開など、チャレンジ精神あふれる事業の展開を続けています。企業としてもチャレンジ精神のある人材を求めているため、安定よりも挑戦を求める方におすすめの企業です。

参考:千代田化工建設「Floating LNG Power Vessel」

参考:千代田化工建設「SPERA水素システムについて」

東洋エンジニアリング

東洋エンジニアリングは、化学系プラントに強みを持つ大手プラント会社です。中でも、尿素技術の世界的リーダーとして、自社ライセンスを適用した尿素プラントを世界各地に100基以上建設してきました。

「エンジニアリングで地球と社会のサステナビリティに貢献する」をミッションに掲げており、実現のために省エネルギー型尿素合成プロセス「ACES21」の開発を進めています。

また、ビジョンである「Global Leading Engineering Partner」を追求し、グローバル展開に積極的な姿勢を見せています。

1960年代にインドでプラントを建設して以来、グローバルに事業を展開してきました。その豊富な海外経験を活かして、日本企業の海外進出や欧米企業の日本進出のサポートもしています。

東洋エンジニアリングは、チームプレイができる人材や適応力の高い人材を求めています。そのため、人と働くことが好きな方や、海外の文化に興味がある方におすすめの企業です。

参考:東洋エンジニアリング「尿素合成『ACES21』」

プラント業界の志望動機の書き方

プラント業界の志望動機の書き方

プラント業界の志望動機を書く際には、以下の2点を明確にする必要があります。

  • なぜプラント業界なのか?
  • なぜその企業なのか?

まず初めに、プラント業界を志望する理由を伝えましょう。その際に、他のものづくりとの規模の違いや各企業の海外展開などのトレンドを押さえておけば、企業からは熱意のある学生として見られるでしょう。

次に、数あるプラント会社の中で、その企業を志望する理由を伝えましょう。プラント会社は得意とするプラントの分野がそれぞれ異なります。現場にてインターンや企業説明会を実施するケースが多いため、各社の違いは分かりやすいでしょう。

プラント業界の自己PRの書き方

プラント業界の自己PRを書く際には、以下の2点を抑えることが重要です。

  • どのように企業に貢献できるか?
  • 求められる能力を発揮した経験

どのように企業に貢献できるかを書く際には、各社の求める人物像を把握しましょう。千代田化工建設はチャンレンジ精神のある人を、東洋エンジニアリングはチームプレイができる人を求めています。それぞれの人物像に自分が当てはまることをアピールしましょう。

また、プラント会社から求められる能力を発揮したエピソードを伝えましょう。職種ごとに求められる能力は以下の通りです。

職種名求められる能力
営業職コミュニケーション能力提案力英語力
プラントエンジニア専門知識マネジメントスキル英語力
施工管理コミュニケーション能力マネジメントスキル柔軟性

現場での説明会やインターンを通して各社が求める能力をさらに細かく把握した上で、自己PRを作成しましょう。

プラント業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

プラント業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

プラント業界の職種ごとの年収と月収を紹介します。

職種名年収月収(ボーナス込)
営業職500万円~800万円42万円〜67万円
プラントエンジニア600万円~900万円50万円〜75万円
施工管理600万円~900万円50万円〜75万円

プラント会社は大手の老舗企業が多いため、給料以外にも住宅手当や財形貯蓄、退職金制度などの福利厚生が充実した企業が多いです。他業界の職種とも比べながら、自分が納得のいく給与水準かどうかを確認しましょう。

プラント業界の動向や今後の将来性は?

プラント業界の動向や今後の将来性は?

プラント業界は将来性がある業界と言えます。理由は以下の3つです。

  • デジタル化の進行
  • 海外需要の増加
  • 老朽化したプラントの更新需要の増加

最近プラント業界では、プラントの保守や管理にデジタル技術を活用する動きが活発化しています。労働者の確保の仕方や従来の工法の効率化が進められているため、今後収益性の向上が業界全体で期待できるでしょう。

また、近年海外にてプラントの需要が増加しています。例えば、経済成長が著しいアジアではエネルギー系プラントの需要が急増しています。少子高齢化が進み市場が縮小する日本を出て海外という市場に移ることで、事業が拡大できるでしょう。

さらに、プラントの耐用年数は建設から20〜40年程度と言われており、高度経済成長期に大量に建設されたプラントは耐用年数を迎えつつあります。国内では新しいプラントに替える動きが活発であり、老朽化したプラントの修繕作業の需要が伸びる可能性が高いです。

上記の理由から、プラント業界は将来性のある業界と言えます。興味がある人はぜひ挑戦してみましょう。

プラント業界のよくある質問

プラント業界のよくある質問

プラント業界について就活生からよくある質問は以下の3つです。

  • プラント業界は激務って本当?
  • 文系or理系でも活躍できる?
  • 環境問題の影響は?

それぞれ解説します。

プラント業界は激務って本当?

プラント業界は出張や人間関係の面で苦労があり、勤務時間も長いため激務になりやすい業界と言われています。

例えば、営業職は長期の出張や1年以上の現地赴任が頻繁にあります。また、プラントエンジニアはスケジュールどおりにプロジェクトが進行しないと、残業も増えがちです。

プラント製造は規模が大きく1人ひとりの業務量が増えるため、どの職種でも勤務時間は増えがちです。その代わり手当は出ますし、仕事のやりがいは他業界に比べても大きいので、自分が許容できる範囲の場合はぜひ挑戦してみましょう。

文系or理系でも活躍できる?

プラント業界は文系理系問わず活躍できます。

しかし、プラントエンジニアや施工管理職は、4年制大学の工学系や電気系の学部を卒業することが求められます。環境分野の知識もあると重宝されるでしょう。

そのため、文系でプラント業界に就職したい場合には、営業職を目指しましょう。専門的な知識は求められないため、プラントやエネルギーに興味があれば誰でも挑戦できます。

環境問題の影響は?

プラント業界において、地球温暖化対策に伴って脱炭素社会を目指す動きは、追い風になっています。

なぜなら、再生エネルギーやクリーンエネルギーの活用に伴って、プラントの新設や更新需要が伸びているからです。

そのため、各社が脱炭素化を目指して取り組みを進めています。千代田化工建設が水素に関する技術開発を進めたり、東洋エンジニアリングが尿素に関する技術開発を進めたりしています。

環境問題に興味がある方は、各社の取り組みを調べた上で、ぜひプラント業界に挑戦してみましょう。

まとめ:とにかく規模の大きいプラント業界で活躍しよう!

まとめ:とにかく規模の大きいプラント業界で活躍しよう!

近年のプラント業界は、海外展開や環境問題対策が追い風となり、成長傾向にあります。

さらにプラント自体は常に稼働しており、仕事がなくなることはなく、安定した市場でもあります。

激務の業界と言われていますが、その分規模の大きい仕事ができるため、やりがいも非常に大きいです。

英語力を活かしたい方やエネルギーの分野に興味がある方はぜひ挑戦してみてくださいね!

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