就活は受験とは異なり、試験の成績がよければ内定を得られるものではありません。
「何が正解かわからなくてつらい……」
「次の選考も落とされそう……」
という難しさに直面しているのではないでしょうか?筆者も同様に就活がつらい時期がありました。
この記事ではそんな就活のつらさに対して、就活を経験しベンチャー企業で働くことが決まっている慶應大生の観点から解決します。
3分ほどで読めますし、つらい就活を乗り越えるためのヒントがわかるので、気軽に一読ください!
就活がつらいと感じる原因・理由は?
就活がつらいと感じる方の原因は、以下のいずれかのことが多いです。
- 何カ月も行動する必要がある
- 面接が大変
- 内定がなかなか出ない
- 落ちるとメンタルが傷つく
- 周りと比較してしまう
- 学業との両立
- 休めない
それぞれ解説していきます。
何カ月も行動する必要がある
就活は多くの方が、3年生の夏〜4年生の夏くらいまで何カ月も行動します。
長い間頑張って就活を続けていると、体力的にも精神的にもつらくなってしまう人が多いです。
特に地方の学生は、面接の際に地方から大阪や東京までの移動距離が長くなり、どうしてもスケジュールがハードになってしまいがちです。
とてもタイトなスケジュールを何カ月も続けていると、面接のプレッシャーなどが重なり、体力的にも精神的にも就活がつらいと感じてしまいます。
面接が大変
大学では髪型や服装が自由でしたが、就活の面接では違います。
黒髪と慣れないスーツで普段行かない会社へ行き、知らない年上の社会人との面接をするのはかなり大変で、ストレスが溜まりやすいです。
学生時代は横の繋がりの中で過ごすことが多いので、面接を通して縦社会の現実を突きつけられ辛い思いをする就活生は多いです。
また日本では小学校から大学まで、授業を受け勉強し、テストである程度の成績を出せれば評価される仕組みになっています。
つまり学生生活の中では受動的な行為が多いので、自主的に発信する機会がない限り、自分をプレゼンする経験は少ないでしょう。
そのため、いきなり面接の中で企業の人事に自分を売り込むという能動的な行動を求められることに、困惑してしまう方が多いです。
内定がなかなか出ない
企業の選考に全然通らない時は、とても就活が辛く感じてしまいます。
選考で何社も落ち続けると、自分の存在が否定されたように感じてしまうからです。
会社のカルチャーに合わなかった等の理由があり、実際は自分の存在が否定されているということは全くありません。
ですが就活の真っ最中では、冷静に考えられなくなってしまうのです。
落ちるとメンタルが傷つく
周囲の友達が続々と内定をもらうなか、自分は落ち続けている……。
そのような焦りとともに、終わりが見えない就活に対してしんどさを感じる就活生は多いのです。
「自分は周囲よりも劣っているのではないか……」
「社会に必要とされていないのではないか……」
とメンタルが傷つき自己嫌悪に陥りがちです。
不採用通知を気にしない人もいますが、真面目な人ほどメンタルが傷つきがちです。
また、こうした人が一番辛いと感じるのは、本命企業の選考に落ちてしまった時ではないでしょうか。
多くの企業を受けていれば、不採用通知は初めて受け取るものではないでしょう。
しかし、それまでは不採用通知を受けても「本命企業じゃないから大丈夫」と思えていたのが、本命の不採用はなかなか受け入れられないことがほとんどです。
周りと比較してしまう
就活をしていると、周りの学生が凄い経歴の持ち主に見え、敵わないのではないかと自信を無くしがちです。
自分だけ取り柄が無いように感じますし、焦りはなかなか消えません。
特に自分は内定が無い状態で、周りの友達が内定を貰い始めると、焦りと不安から就活がつらく感じてしまいます。
周りの凄い学生と戦って内定を勝ち取らなくてはいけないのかと考えると、今後の不安から就活がつらくなってしまいます。
学業との両立
就活生にあたる最終学年ともなると、卒業のために必要な必修科目の単位は取得済みかもしれませんが、レポートやテストなどはあるため、企業研究や面接対策などの就活と並行して進めるのは非常に大変です。
そのため、単純な忙しさやタスク管理の難しさだけでなく、どちらも思うように進められずに自己嫌悪になり、学業と就活の両立がつらいと感じる人もいるでしょう。
休めない
選考結果が出るまでの間は、どうしても結果が気になり緊張状態が続きます。
他の企業の対策を進めていても気が休まらず、心理的につらいと感じることが多いです。
どの企業も即日で結果を出してくれたらいいのですが、1カ月後に結果を出す企業もあるため休む間もないことも少なくありません。
就活がつらいと感じた時の対処方法
就活がつらいと感じたときには、以下の方法を試してみてください。
- 自分の優先順位を再度確認する
- 希望の業界やアプローチ方法を変えてみる
- 思い切って1日は休んでみる
- 悩みを紙に書き出してみる
- 専門家にフィードバックをもらう
それぞれ解説していきます。
自分の優先順位を再度確認する
心身ともに疲れ切ったつらい状態では「早く就活を終わらせた方が楽かもしれない……」と思うこともあるでしょう。
妥協して簡単に入れそうな企業で就活を終わらせて、今すぐにストレスから解放されて楽になりたいと考える人もいるでしょう。
しかし、そのような時は自分の中での就活における優先順位を再度確認するようにしましょう。
就活は自分の今後のキャリアを決める大事なファーストステップです。
一時の感情で疎かにしてしまうと、一生の後悔につながるかもしれません。
つらい時こそ基本に立ち返りましょう。
「就活を通してどのような自分になりたいか?」
「どのような企業に入りたいのか?」
という自己分析を通して、今後の優先順位を再度確認してみましょう。
希望の業界やアプローチ方法を変えてみる
この記事を読んでいるあなたは「この業界以外は嫌だ!」と頑張って就活を続けていませんか?
商社やメーカーなどの人気業界はライバルの就活生も多く、内定の難易度は必然的に高くなります。
そこで意識するべきは、世の中には知名度は低いながらも隠れた優良企業が存在するということです。
産休や育休制度など福利厚生が充実しており風通しも良く長く勤めている社員が多いホワイトな中小企業も存在します。
様々な業界について知る事が出来るのは就活生の時だけです。
せっかくの機会なので広い視野で様々な業界を調べてみましょう。
思い切って1日は休んでみる
就活生は面接やwebテスト対策などで常に忙しく動き回っているため、体力的につらいときが多いです。
ES作成や面接準備など寝る間を惜しんで就活対策している就活生も多いと思います。
しかし、1日くらい就活を一切せずに思い切って休んでも問題はありません。
身体的に疲れているときは心理的にも疲れがちです。
- カラオケに行く
- 日帰りの旅行に行く
- スポーツをする
などをして、就活から1日離れることで心もリフレッシュされ、就活へのやる気も復活するでしょう。
悩みを紙に書き出してみる
頭の中だけで考えると、いつまでも悩みが堂々巡りしてしまいます。
悩みが堂々巡りを続ける状態を心理学の用語で「反芻」といい、うつ状態の原因の一つとされています。
そのようなときは抱えている悩みを全て紙に書き出しましょう。
紙に書く過程で今まで言語化できていなかった不安な気持ちが整理されていくからです。
紙に書き出すことで、不安な思考の流れをせき止め、思考の整理ができます。
専門家にフィードバックをもらう
就活生のあらゆる悩みに対して適切な解決策を提示してくれるのが、エージェント会社に所属するキャリアアドバイザーなどのキャリアの専門家です。
ESや面接へのフィードバックのプロなので、企業側の視点に立って内定獲得のためのフィードバックをしてくれます。
また、精神的なしんどさをやわらげてくれるのも、専門家にフィードバックをもらうメリットです。
数々の就活生と接してきた専門家の話は、挫折を乗り越えた先輩の原体験を交えながら背中を押してくれる言葉をくれるでしょう。
就活がつらいと感じた時の注意点
就活がつらいと感じた時には、精神面や人間関係の中で注意するべき点がいくつかあります。
- 自分を責め過ぎない
- 友達と距離を疎遠になり過ぎない
- 就活をあきらめない
それぞれ解説していきます。
自分を責め過ぎない
就活が上手くいかないと、「自分が優秀でないから内定を貰えないんだ……」と、自分を責める就活生が多いです。
自分を追い詰めるから、どんどんと不安が襲ってくるものです。
ですが、不合格は単純に志望企業と自分の相性が悪かっただけです。
ある業種では全く内定が出なかったが、別の業種の面接を受けたらすぐに内定が出たという話はよくあります。
また面接官も人間のため、相性の良し悪しがあります。
企業との相性だけでなく、面接官との相性がイマイチだと、内定に漕ぎ着けるのは難しいです。
就職できない人間がダメな人間ではないですし、今までの志望先とは相性が悪かっただけなので、そこまで自分を責めて落ち込む必要もないのです。
一部の会社から不合格通知が来ても、自分を責めすぎないようにしましょう。
友達と距離を疎遠になり過ぎない
就活中に友達と疎遠になり過ぎないように気をつけましょう。
友達が次々と内定を決めて遊びに行く中、自分が何社受けても決まらないと、劣等感から友達と距離を置いてしまうことがあります。
ですがそのような時には、自分が内定をもらっていないことを卑屈に感じるのではなく、友達からアドバイスをもらって内定を獲得するくらいのポジティブな姿勢を持ちましょう。
就職先で人の価値は決まるわけではありません。劣等感を抱かずにコツコツ頑張りましょう。いつかきっと報われます。
就活をあきらめない
一部の会社から不採用通知が来たとしても、「その企業とはご縁がなかっただけ」と考えて次の企業をあきらめずに探しましょう。
第一志望の企業に落ちてしまうと、その後のモチベーションが下がりがちです。
ただ、第一志望の企業が必ずしも自分に合っている訳ではありません。
第一志望の会社から内定が貰えて入社出来たとしても、早期退職する人は一定数います。
また入社後、希望の部署に配属されず不満を感じるケースもあります。
落ちたからといって絶望するのでなく、「自分に合う良い企業に就職するチャンス」と考え就活をあきらめずに続けましょう。
就活がつらいと感じる人のよくある質問
就活がつらいと感じる人は、共通の質問をよくしています。具体的には、
- 就活がつらいと感じる時期はいつ?
- 就活はなぜつらい?
- 就活がうまくいかない理由は?
- 就活が辛いと感じたら。
などの質問をしている方が多いです。それぞれに答えていきます。
就活がつらいと感じる時期はいつ?
4年生の秋が就活の中で一番つらい時期と言われています。
なぜなら、秋になると就活生の半分以上の人は1つは内定を保有しているため、内定が無い人は自分を追い込みがちだからです。
就活はなぜつらい?
就活は何カ月も行動する必要があり休める時間が少ないため体力的に疲れるのに加えて、周りと比較してしまったり内定が出なかったりすると、精神的にも疲れてしまうのでつらくなってしまいます。
詳しくは以下の章で説明していますので、参考にしてください!
就活がうまくいかない理由は?
あまりにも選考で落ち続けるようなら、あなたではなく、あなたの就活の方法自体に問題があるかもしれません。
- 面接対策が不十分
- ESの見直し
- 自己分析不足
- webテスト対策が甘い
などの可能性が考えられるため、
再度就活の基本から見つめ直してみましょう。
就活がつらいと感じたら。
就活がつらいと感じたら、就活における優先順位を再度確認して希望の業界を変えてみたり、思い切って休んでみることが大切です。
詳しくは以下の章で説明していますので、参考にしてください!
「就活がつらい」と思っている時はやり方を変えよう
就活は基本的に楽しいものではありません。そのためつらい時期は誰しも経験します。
ですが乗り越えられない人はいません。
なぜなら就活がつらい時には、必ず理由があるからです。
まずはその理由を自分なりで構わないので分析しましょう。もしわからないのであれば、周りの人や専門家に相談しましょう。
悩みに対して適切な対応ができれば、つらい時期を早めに乗り越えることもできます。
その時には人間としてひと回り成長しているでしょう。
まずはこの記事から、つらい原因や対処法のヒントを探してみてください!
なお、耳栓があると眠りの質が高くなりやすいと言われているのでおすすめです。